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鑑賞日 2013/04/07  登録日 2013/04/19  評点 60点 

鑑賞方法 映画館/東京都/TOHOシネマズシャンテ 
3D/字幕 -/-
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サラりと描くのもヒッチコック流!?

ヒッチコックといえば、映画を知らない人でも、何となく有名な映画監督というイメージがあるのではないだろうか。少しひねくれた見方をすると、ヒッチコック作品というのは少し微妙なものと思っていて、僕自身もDVDで結構な作品数は持っているけど、熱狂的に好きというわけでもない。でも、見始めると何となく、ずっと画面から目を離せなくなってしまう。アカデミーに評価されるような大作はなかったけど、こうした人の目を離さない作品の見せ方をするのが、ヒッチコックの巧さだと思うのだ。

この映画「ヒッチコック」は、そんなヒッチコックが晩年に私財を投じて挑戦した「サイコ」の誕生秘話を描いている。「北北西に進路取れ」などエンターテイメント作で成功した彼が、実在の事件をもとにして書かれた一見地味な作品をどう傑作に仕上げたのか。その顛末も含めて描かれる。

話題になっているアンソニー・ホプキンスのヒッチコックへの変化ぶりは見事だが、見た目は正直似ているとは思えない。でも、ヒッチコックの話口調(ヒッチコック劇場など)や性格などの模写ぶりは見事で、ヒッチコックその人がそこにいるような名演技を見せている。お話自体はミューズとなったヒッチコックの妻・アルバとの物語となっており、伝記ものとしては特段目立つような話の展開はない。いや、むしろあっさりし過ぎていて、何かもう終わっちゃうの?というコンパクトさに仕上がっている。この辺り、印象は残すが、後味は残さないというヒッチコック作品を模倣しているようにも思えてしまった。