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遺体 明日への十日間
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直前で、原作本である「遺体 震災、津波の果てに」を読了しての鑑賞でした。映像として地震や津波などの直接的なシーンは描かず、あくまで遺体安置所となった旧二中とそこに出入りした人々のドラマにフォーカスしているのは、たとえ二年が経過しても多くの人の心に傷を負わせた人たちへの配慮も感じられ好感が持てます。それでも文字から映像になったことで現場の張り詰めた空気や混乱、その中でも遺された者たちが生きていかないといけない現実との対比がうまく描かれていたと思います。 確かにドラマの演出としては細切れな部分もあるし、力感が感じられないところもなくはありません。原作本を読んでいる者から見ると、なぜ遺族はあんなことを言ったのか、ああいう行動をしたのかという部分が描かれてなくて、もどかしく感じる部分もあります。丹念な取材で物事の背景まできちんと述べられている原作本と確かに違うところではあるんですが、でも、震災でその場に居合わせた人にとってはその人と故人がどういう関係だったのかとか、知るよしもないのも事実なのです。ただただ毎日運ばれる遺体が増えていくという現実、そこで何があったのか、どういう人がいたのかというのを知ることだけでも、この映画は凄い力を秘めていると思うです。 あの場にもし自分がいたら、これほどのことができたのか、、、これは理性でなく、見て感じてもらいたい作品です。
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