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鑑賞日 2013/03/09  登録日 2013/03/14  評点 96点 

鑑賞方法 映画館/東京都/シネ・リーブル池袋 
3D/字幕 -/-
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アイツと知り合ったことで得した気分

普通の気の良い大学生、横道世之介の青春時代を世之介と関わった数人の視点から描いた映画。舞台は80年代でその頃のファッションや風俗が上手く描けていて、当時大学生だった自分はすぐに画面の中に感情移入していくことが出来、とても懐かしく楽しく観ることが出来た。
良い奴すぎる横道世之介が周りの人たちを少しづつだが幸せにして行く。振り返ると世之介と知り合ったこと、過ごした日々が少し得した気分で懐かしくも愛おしい。特に大事件が起こるわけでもなく、ドラマチックな学生生活でもなく、もしかしたら自分が学生だった頃世之介にあっていてもおかしくないくらいの人物として描かれるが、映画も終りに近づく頃には観ている観客が世之介を愛おしく思うようになる。個人的には終盤、世之介が亡くなった事がわかり、吉高由里子がレストランでパンにステーキを挟みハンバーガーにして齧り付くシーンでは号泣、ラストのシークエンスで世之介が写真を撮りながら歩いていくシーンでは涙でスクリーンがかすんでしまいました。
時系列が前後し、現在と過去が入り混じるがその繋ぎ方が絶妙で編集マンの力量の高さがうかがい知れ、このシーンの繋ぎが最高!という場面が何箇所かあり、淡々とした中に感動を盛り上げるカット割にしてやられたと供にスタッフに感謝。
最後に高良健吾君が苦役列車に続き凄くよかったです。良い役者さんです。傑作。
ところで、「桐島」の時は高校生生活って重苦しい感じの思い出が多かったよなと思ったが、この「世之介」を見た後は大学生活を懐かしく愛おしく思い出せたのが不思議だった。