神話とオタクの講釈は長いと相場が決まっている？

第一作、第二作と広げた風呂敷をたたむのは、やはり大変な作業で、特に翻った風呂敷の裾のほう（つまりザイオン攻防戦なのだけれど）が、たたむのに一苦労。このパートがパワフルなだけに気分は、「ええと、ネオ（本筋）はどこへ行ったんだっけ？」となる。
彼はそも第一作で救世主として覚醒してしまっているのだから、あとは神になるしかないのだけれど、神様への上位変換はどうも観念的になっていけない。というか長いぞ、おい！

まあしかし、ウォシャウスキー兄弟（今は姉妹か？）によるオタク的神話の再構築とその講釈と割り切ってしまえば、前三作にわたる長大な物語にも腹は立つまい、というか楽しめないこともない。なぜって、オタクの講釈はいつも無駄に長いと相場が決まっているのだから。

つまり、私を含めてということなのだが。