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バード ここから羽ばたく
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『バード ここから羽ばたく』は、とても読み取りにくく、聞き取りにくい映画である。予備知識なしで鑑賞すると、カメラは意図的にブレており、画面は汚く、何が起きているのか理解できない。しかし、以下の二点を押さえることでラストの驚くべき感動に到達できる。 1、女性映画監督アンドレア・アーノルドの実体験に基づいている。 2、激しいカメラの動きは計算された演出である。(ケン・ローチのタッチ) ドラマの主題のひとつは貧困だ。目を覆いたくなるほどの不衛生で極貧の環境の中、ゴミ屋敷で育つ幼い子どもたちの健気さが描かれる。日本の是枝裕和監督作品『誰も知らない』や『あんのこと』に見られるような、ゴミ屋敷を舞台にしたリアルな描写がここにもある。 主人公ベイリーは、救いのない生活の中で少女から大人へ成長していく。黒人の娘に無断で新しい白人女性の継母を連れてくる父親、母に助けを求めるも暴力に遭いかける場面など、少女の世界にはほとんど希望がない。そこに現れるのが「バード」と名乗る男性だ。この人物は、テレンス・マリックの『名もなき生涯』に出演していた俳優でもある。 劇中の鳥や犬、子どもたちは、大人にとっては無価値に扱われる存在として描かれる。バードが父を訪ねて追い返されるシーンなどは、動物や子どもが社会の中で軽んじられる現実を象徴している。 そして、ベイリーが苦しみながらも父の再婚を受け入れる瞬間、バードが再び現れ羽を広げて抱きしめるシーンは、あまりにも感動的で言葉を失う。動物たちの本能的なリスペクトと守り合う姿勢は、人間の未熟さとの対比として映える。 最初から最後まで、ベイリーの強い目力に引き込まれるこの映画は、ラストシーンの感動に至るための構成であることが明確である。
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