セイラー(ニコラス・ケイジ)は、恋人ルーラ(ローラ・ダーン)の目の前で因縁をつけてきた黒人の男を殺してしまう。だがそれは娘に対して偏執狂的な愛情をもつルーラの母マリエッタ(ダイアン・ラッド)が、2人の仲を引き裂こうとして差し向けたことだった。そして22カ月と18日後、刑務所を保釈になったセイラーはルーラを連れてカリフォルニアへと旅立つ。2人の逃避行は刺激に満ちたものだった。マリエッタは恋人のジョニーに2人の追跡を頼んだが、なかなかはかどらないことに腹を立て、殺し屋のサントスに相談を持ちかける。サントスは暗黒街の大立者ミスターとなかいの力を借りてセイラー殺しを引き受ける代わりに、ジョニーも殺すという条件を出してきた。驚いたマリエッタは必死でそれを止めるが既に遅く、ジョニーは殺される。一方、旅を続ける2人はお互いの過去を語りあい、愛を深めて行く。セイラーは途中ビッグツナという町に寄り、もとの仲間のペルティダ(イザベラ・ロッセリーニ)に自分を殺す指令が出ていないか聞くが、彼女は何も知らないという。安いモーテルを渡り歩く二人はボビー・ペルーという謎めいた男と出会った。やがてルーラは妊娠したことに気付く。その事実の前に2人は揺れ動いた。ペルーはそこに付け込むかのように、セイラーを強盗に誘う。それは仕組まれた危険なゲームだったが、迷いつつもセイラーは仲間に入った。だが計画は失敗し、ペルーは警官に撃ち殺され、セイラーは逮捕された。ルーラはショックを受けるが、彼を待つ事を誓う。そして数年後、セイラーは出所し、ルーラと成長した子供の前に再び現われた。自分の過去を思い一度は別れを決めたセイラーだったが、再びルーラと子供のもとに帰ってくるのだった。