高校時代、ラグビーで青春を謳歌した織田桃次郎(藤竜也)、76歳。光り輝いていた青春時代は、はるか遠い記憶の彼方。現在は愛する妻が遺したレストランをカレー専門店『MoMo八番屋』として続けているが、寂しさと物足りなさを感じる日々を過ごしていた。そんなある日、かつてラグビー部でいつも自分たちを励まし続けてくれたマネージャー・木下サクラ(山口果林)と再会。彼女が経営するデイサービス“桜ハウス”が倒産の危機と知り、桃次郎は昔のラグビー仲間とともに何かできないかと模索する。桜ハウスを立て直すため銀行から融資を受けるには、加入者を増やすことが必要条件。そこで、試行錯誤の末にたどり着いたのは“チームさくら組”としてゲートボール大会に出場して優勝し、施設の知名度を上げることだった。しかし、ラグビーで培った肉体は見る影もなく、今やただのポンコツのジジイたち。しかもボールをゲートに通すだけだと小バカにしていたゲートボールは、実はなかなか奥深いスポーツだった。練習段階から早くもギブアップ寸前の彼らは、かつて青春を捧げたラグビーが持つ「ワン・フォア・オールオール・フォア・ワン」の精神がゲートボールにも通じることに気づき、当時の固いチームワークが復活、快進撃がはじまった。ところが、桜ハウスのライバル施設“漆黒の杜”もゲートボール大会に出場。彼らの企みは、桜ハウスを倒産に追い込み、その土地に新しい温泉センターを建設することだった。悪徳ゼネコン企業の陰謀が渦巻くなか、ジーサンたちそれぞれにも問題が浮上。そんな様々な困難を乗り越えて、チームさくら組は桜ハウスを救うことができるのか……。