昼はジムで体を鍛え、夜はジム仲間が通う「スナックひばり」を営むマッチョなオカマ、ゴンママこと権田鉄雄(後藤剛範)。皆の良き相談相手であり、いつも陽気なゴンママだが、人知れず不安を抱え眠れない日々を送っていた。そんなある夜、ジム仲間であるセンセーこと歯科医の四海良一(深水元基)が一人でスナックにやってくる。彼は数年前のある出来事による悲しみを乗り越えられず、妻の由佳(遠藤久美子)との関係も冷え切っていた。話を始めた良一にゴンママとバーテンダーのカオリちゃん(田村芽実)が、そっとソルティドッグを出す。カクテル言葉は“寡黙”。戸惑う良一にゴンママは「悲しい時は泣けばいいのよ」と語りかけるのだった……。