バッキンガム宮殿での記念撮影中、英国王室が全員感電死した!唯一見つかった王位継承者はラスベガスのクラブでピアノを弾き、歌うラルフ・ジョーンズ(ジョン・グッドマン)というアメリカ人だった。ラルフ一世として即位することになった彼を国王として育てるべく、秘書のウィリンガム(ピーター・オトゥール)らによる必死の教育が行なわれるが、ラルフは一向に自らのアメリカ流のライフスタイルを変える気配がない。そんな彼を失脚させて自らが王位に就くべく上院議員のグレーヴス卿(ジョン・ハート)が画策を始める。そうとは知るよしもないラルフはストリップに出かけて、ダンサーのミランダ(カミーユ・コドゥリ)を口説く。それを知ったグレーヴスはスキャンダルの種を作ることを企んでミランダに大金を渡す。一方、宮廷の繁雑な行事に追われるラルフにとってミランダとのデートが唯一の息抜きだった。が公園で唇を重ねる2人の姿をグレーヴスの派遣したカメラマンは見逃そうとしなかった。しかし今やラルフとのほんとうの愛に目覚めたミランダは翌日グレーヴスのもとを訪ねると金を返し、もう協力しないと言う。そんな折、ラルフとフィンランドのアン王女との間で国益のからんだ結婚話が持ち上がる。ウィリンガムの懇願で泣く泣くミランダと別れることを承知する。そしてアン王女を招いての舞踏会--。しかしそこにはグレーヴスの仕掛けた罠によって偽の招待状を送られたミランダの姿もあった。対峙するミランダとアン王女。がその時グレーヴスの陰謀が暴かれ、無事一件落着となる。