ナイト・クラブの芸人ジョーイ・エヴァンス(フランク・シナトラ)はエゴイストで女に手が早いため、どこでも歓迎されない。無一文でサンフランシスコにやってきたが、ここでは運よく旧知のネッドがバンドの指揮をしている六二六クラブに司会者として勤めることができた。ジョーイは、そこに働く6人のコーラス・ガールを忽ち魅きつけた。が、その中で新人のリンダ(キム・ノヴァク)だけは彼に何の興味も示さなかった。ジョーイは、ある日ネッドのバンドやリンダたちと一緒にヴェラ・シンプソン(リタ・ヘイワース)という金持の未亡人の慈善パーティに出演を頼まれて行った。ヴェラを見てジョーイは驚いた。彼女は昔売れっ子のストリッパーで、ジョーイの昔馴染みだった。パーティの募金が予定額に達しないことを聞いたジョーイは悪知恵を働かせ、ヴェラがストリップをやると皆に言って忽ち金を集めた。ヴェラは大立腹。が、彼女はジョーイに魅かれている自分を知った。一方、ネッドはリンダに惚れていてジョーイに手出しをするなと頼んでいたがそんなことを聞入れるジョーイではない。リンダも海千山千のジョーイを警戒していたものの、やがて彼に魅かれていった。が、一方でジョーイはヴェラと度々会い、彼女を騙して、その大邸宅をナイト・クラブに改造、彼が経営して大儲けをするという計画をもちかけた。計画は進んだ。が、思わぬ障害が生れた。ジョーイがリンダに惚れていると知ったヴェラは、リンダをやめさせなければ出資を断ると言い出した。しかし経営者でもないジョーイは自分から彼女をやめさせることはできない。そこで彼はリンダにストリップをやらせ、そうすれば彼女が自らやめてゆくと考えた。ところがジョーイを愛するようになったリンダはストリップを引受けた。こうしてリンダは初めてのストリップをやった。しかし、これを見ていたジョーイは到底彼女にストリップをつづけさすことができず、服を着るように言った。この光景をヴェラが見ていた。ジョーイの夢は消えた。しかしジョーイの悩みを知ったリンダは、ヴェラを訪ねクラブ開設を頼んだ。ヴェラはリンダが去るならやってもいいと言った。リンダはサンフランシスコを去ろうと決心した。が、これを知ったジョーイは今こそリンダと行をともにしようと心に誓った。