2011年に同性婚が合法となったニューヨーク、マンハッタン。39年来連れ添った画家のベン(ジョン・リスゴー)と音楽教師のジョージ(アルフレッド・モリーナ)は、周囲の祝福を受け結婚する。二人の新たな生活は順調に始まるはずだったが、同性同士の入籍が理由でジョージは仕事を失い、保険、年金、不動産といった現実問題が次々と二人に押し寄せる。これまで絶妙なバランスで保たれていた生活はいとも簡単に崩壊し、二人は長年暮らしたアパートメントを離れ、新婚早々に別居することに。社会からの根強い差別と肩身の狭い居候生活に心が押しつぶされそうになりながら、ありのままの自分を理解してくれる人がいることの幸福に改めて気づくベンとジョージ。しかしそんな二人に、思いもよらない出来事が迫っていた……。