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バード・シット

  • ばーどしっと
  • Brewster McCloud
  • Brewster McCloud
  • 平均評点

    76.4点(53人)

  • 観たひと

    94

  • 観たいひと

    17

  • レビューの数

    10

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1970
公開年月日 1971/10/30
上映時間 105分
製作会社 アドラー・フィリップス・ライオンズ・ゲイト・フィルム作品
配給 MGM
レイティング 一般映画
アスペクト比 1:2.00
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

キャスト

解説

鳥のように自由な飛翔を夢みる少年の話を中心に、人間社会の愚かしさをパロディ化した作品。製作はルー・アドラー、監督は「M★A★S★H(M★A★S★H(マッシュ))」のロバート・アルトマン、脚本はドーラン・ウィリアム・キャノンのオリジナル、撮影はラマー・ボーレンとジョーダン・クローネンウェス、音楽はジーン・ページ、編集はルー・ロンバード、翼のデザインはレオン・エリックソンがそれぞれ担当。出演は「いちご白書」のバッド・コート、「M★A★S★H(M★A★S★H(マッシュ))」のサリー・ケラーマン、「さすらいの大空」のウィリアム・ウィンダム、「宇宙大征服」のマイケル・マーフィ、「愛すれど心さびしく」のステイシー・キーチ、新人のシェリー・デュヴァル、「真夜中のカーボーイ」のジェニファー・ソールト、ジョン・シャックなど。

あらすじ

テキサスのヒューストン。ここの名物、屋内野球場(アストロドーム)の一隅の忘れられた待避所に、こっそり住んでいるブルースター・マクラウド(バッド・コート)は、鳥のように自分の力で空を飛ぶために研究を重ね、肉体を鍛えるためのトレーニングに余念がなかった。彼には熱心な2人の女性の支持者がいた。ホープ(ジェニファー・ソールト)は、勤め先の店の食料品をごまかしては彼のところへ運んで来る。ルイス(サリー・ケラーマン)は、ブルースターのなくてはならない影の存在とでもいうべき女で、彼の行くところ、必ずルイーズの姿があった。この2人のほかに、ブルースターを理解するものはなく、飛行機の発明家ライト兄弟の兄エイブラハム・ライト(ステイシー・キーチ)は、今は120 歳にもなった恐ろしい守銭奴で、運転手に雇ったブルースターを盗人扱いにまでするのだった。ところが、数日後、エイブラハムは死体となって発見され、死体には鳥のフンらしきものがかかっていた。しかも老人の書斎にあったライト兄弟の研究記録が盗まれていた。土地のボス政治家ハスケル・ウィークス(ウィリアム・ウッンダム)の肝入りで、ニューヨークから名刑事シャフト(マイケル・マーフィ)が呼ばれ、ジョンソン警部補(ジョン・シャック)の助けをかり、捜査を開始した。その間にも、アストロドームのブルースターは筋肉の鍛練に懸命である。雨の日、ブルースターはアストロドームの案内嬢スザンヌ(シェリー・デュヴァル)の車を失敬しようと思ったところを見つかるが、好意をもったスザンヌは、彼を自分のアパートに誘った。ブルースターが車で帰ろうとすると、ビリー・ジョーと名のる男が現れ、これは自分の車だといってブルースターに襲いかかろうとした。その時、鳥のフンがハッシと彼に命中し、またも犠牲者がでた。ビリー・ジョー殺害の通報をうけた警察は、ブルースターの運転するナンバー・DUV222 のオレンジ色の車を追って捜査を開始した。シャフトは、ジョンソン警部補と打ち合わせ、独自の追跡に入った。シャフトの追跡に気づいたブルースターとスザンヌは、ベルトを締めると、グンとアクセルを踏み込んだ。追うシャフトの車は、間に割り込むルイーズの車に翻弄されて道路わきの池に飛び込んでしまった。面目を失ったスタイリスト、シャフトは、こめかみにピストルの銃口をあて、引き金を引いた。翼はようやく完成し、あとは飛ぶばかり。しかし前日、スザンヌによって知った甘い性の味にブルースターは溺れてしまった。世俗の色欲から免れてこそ夢の飛翔はかなうと信じきっていたルイーズにとって、汚れたブルースターにもう何の用もなかった。ルイーズは大ガラスを肩に、アストロドームを去って行った。スザンヌのかつてのボーイフレンド、バーナードは、ウィークスの秘書である。スザンヌからの報告を受けたウィークスはアストロドームに向かった。が、間もなく、鳥のフンを浴びて死んでいるウィークスの死体が発見された。警察は総力をあげてドームの内外を固めた。そんな中、真白な翼を背負ったブルースターが現れ、彼は2階の観覧席から力いっぱいの飛翔を始めた。鍛え上げた筋肉を駆使し、大きくはばたいた彼の顔は喜びに溢れた。しかし、エネルギーを極度に消耗するこの運動は長くは続かなかった。ついに力尽きた彼は鋭い叫びを上げたかと思うと、真っさかさまに落下しはじめ、フィールドに叩きつけられて即死した。愚かな夢のショーは終わった。

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