佳代(石橋杏奈)と浩二(飯島英幸)、勇太(斉藤慶太)は同じ高校に通う幼なじみ。ともにバスケットボールの全国大会出場を夢見ていた。しかし、チームは連敗に次ぐ連敗。チームの雰囲気も負けに慣れてしまっていた。そんな中、佳代が浩二や勇太を始めとしたチームメイト、さらには顧問の先生にすら事情を告げないまま退部してしまう。それは、退院したばかりのアルコール依存症の母(いしのようこ)と暮らすためだった。佳代の退部でさらにやる気を失いながらも、浩二と勇太は、チームメイトの一平や祐也(來河侑希)、透とともに、エース道池の率いる強豪・茅ヶ崎東との交流戦に向けて練習に励んでいた。熱く盛り上がってゆくバスケ部に戻りたいと思いつつも、母を救いたいという気持ちとの間で揺れ動く佳代。気丈に振る舞う彼女に、性同一性障害のクラスメイト、みなみが思いを寄せる。浩二と勇太の佳代に対する想い、みなみの佳代への想い、佳代の母親への想い、部員たちのバスケットへの想い……。それぞれの想いが交錯したまま、運命の日、交流戦を迎える……。