天上界と下界の狭間。死んだぼくの魂が漂っている。そこにプラプラ(声:まいける)という天使が現れ、話しかけてくる。“あなたは大きな過ちを犯して死んだ罪な魂ですが、もう一度下界に戻って再挑戦するチャンスが与えられました。そして、自分の犯した罪を思い出さなければいけません”。こうして、ぼくの魂は、自殺して息を引き取ったばかりの“小林真”(声:冨澤風斗)という名の中学3年生の体に入り込み、“小林真”として生きることになる。生き返った真を囲んで、幸せそうに見える家族。しかし、その裏では一人一人の思いがすれ違っていた。ごく普通のサラリーマンだが、家庭での存在感が希薄な父(声:高橋克実)のことを真は軽蔑。母(声:麻生久美子)はフラメンコ教室の講師と不倫中。兄(声:中尾明慶)は出来の悪い真を馬鹿にして口もきかない。更に、真の自殺の原因が、密かに思いを寄せる後輩のひろか(声:南明奈)の援助交際にあったことを、プラプラから聞かされる。学校では内気で友達もなく成績も最低な真。しかし、真らしくない振る舞いを見せるぼくと、周りの人間関係は少しずつ変わってゆく。家族はもちろん、真のことをずっと見ていた唱子(声:宮崎あおい)、真にとって初めての親友となる早乙女(声:入江甚儀)、そしてひろか。真として生きるぼくの周りで、様々なことが動き出す。そして、ぼくはある事に気付く……。