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  • 平均評点

    62.9点(151人)

  • 観たひと

    280

  • 観たいひと

    15

  • レビューの数

    34

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1944
公開年月日 1944/4/13
上映時間 85分
製作会社 東宝
配給 社団法人・映画配給社
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督黒澤明 
脚本黒澤明 
企画伊藤基彦 
製作宇佐美仁 
撮影小原譲治 
録音下永尚 
照明安倍輝明 
監督助手宇佐美仁 
堀川弘通 
記録矢口良江 
スチル秦大三 
鼓笛隊指導井内久 

キャスト

出演志村喬 石田五郎
清川荘司 吉川荘一
菅井一郎 真田健
入江たか子 水島徳子
矢口陽子 組長・渡辺ツル
谷間小百合 副組長・谷村百合子
尾崎幸子 山崎幸子
西垣シヅ子 西岡房枝
鈴木あき子 鈴村あさ子
登山晴子 小山正子
増愛子 広田とき子
人見和子 二見和子
山田シヅ子 山口久江
河野糸子 岡部スエ
羽島敏子 服部敏子
嶺恵美子 島千恵
須藤美令子 須田美恵子
三井春子 川井春子
豊原みのり 豊田みのり
平山栄子 白山好子
山下春枝 三島きよ
萬代峰子 阪東峰子
宮川五十鈴 宮崎静江
相川路子 鮎川ミチ子
加藤照子 佐藤照子
河野秋武 鼓笛隊の先生
横山運平 寮の小使
真木順 鈴村の父

解説

戦時下軍事用レンズを作るために働く勤労動員された女子挺身隊を描くセミ・ドキュメンタリー風のドラマ。脚本・監督は「姿三四郎」の黒澤明。撮影は「秘めたる覚悟」の小原譲治。出演は「進め独立旗」の入江たか子、「若き日の歓び」の矢口陽子。矢口陽子は後に黒澤明と結婚した。音楽は不明で、清田茂、伊藤昇、井内久(担当)等諸説ある。1944年封切り当時はクレジットタイトルが存在しなかったが、戦後の再公開時に資料より作成、付け加えられている。

あらすじ

昭和19年、全国から少女達が徴用を受けて女子挺身隊に組み込まれ、各地の軍需工場で働いていた。光学機器を生産する東亜光学工業にも数十人が配属、女子寮に寝泊まりしつつレンズの増産に従事していた。ある日工場では非常増産強化運動が開始、男子が10割、女子が5割と発表されるが、少女達はそれが不服で男子の2/3を達成すると宣言する。挺身隊の組長・渡辺ツルは少女達をまとめ、成績も着実に伸びていく。しかし無理がたたり、怪我人や病人が出てきたことにより、成績は鈍化、挺身隊の結束もほころび始める。そんな少女たちを所長の石田をはじめとする工場の上司、寮母の水島が優しく面倒を見るのだった。だが内部の鬱積がピークに達したことから喧嘩が勃発、仲裁するツルに対しても手厳しい批判が浴びせられる。微熱を隠して働く久江とそれを知り庇うツルに対する誤解だったことがわかり、皆は仲直りした。ツルは不注意から未調整のレンズが1個見あたらなくなっていることに気づく。彼女は2000個あるレンズから未調整分を探し出すため夜を徹する。早朝ようやく探し当てたツルを優しくいたわる上司達。寮では水島と隊員達が歓喜で彼女を迎えた。成績は再び伸び始める。工場にツルの父から母の死の知らせが入る。帰郷を促す大人達にツルは「一身上の事で公務を棄てて帰ってはいけないと言うのが母の口癖だった」と言い、帰郷を拒むのだった。そして代わりに病気がちな久江を休ませるように頼む。溢れる涙をぬぐいながらツルは仕事を再開するのだった。

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