ニューヨークにある出版社で書籍編集の編集長を務める40歳のマーガレット・テイト(サンドラ・ブロック)は着実にキャリアを重ねていた。しかしその合理的な働きぶりによって、部下たちからは恐れられる存在だった。ある朝、気難しくて有名な作家からインタビュー番組への出演をとりつけ、自分の意見に従わない男性社員をクビにしていたマーガレットは、会長から呼び出される。マーガレットはてっきり自分の有能ぶりを褒めちぎられるものと思い込んでいたが、思いがけない事実を知らされる。カナダ人である彼女はビザの申請を延ばし延ばしにしてきたが、ついに国外退去を命じられたのだ。しかし、ニューヨークでのキャリアを諦めきれないマーガレットは、あるアイディアを思いつく。それは3年間彼女のもとで働き、どんな命令にも従い続けてきた28歳のアシスタント、アンドリュー・パクストン(ライアン・レイノルズ)と結婚するというものだった。上司命令のプロポーズを断れば、アンドリューも失業の身となる。最小限の犠牲で最大の効果を得るという、彼女らしい合理的な発想だったが、偽装結婚は重罪となるリスクも背負うことになる。果たして2人は結婚し、お互いのキャリアを守ることができるのか。