坂井知季(林遣都)はごく平凡な中学生。高校生で元オリンピック選手の両親を持つエリート富士谷要一(池松壮亮)の飛び込みに憧れ、彼と同じミズキダイビングクラブ=MDCに通っている。しかし、知季の思いをよそに、赤字経営の続くクラブは存続の危機を迎えていた。そんな折、クラブを守るためにアメリカ帰りの美人コーチ麻木夏陽子(瀬戸朝香)がやってくる。夏陽子が告げたクラブ存続の条件、それはMDCからオリンピック選手を出すことだった。さらに、夏陽子は津軽から野生児のようなダイバー沖津飛沫(溝端淳平)を連れてくる。強烈な個性でMDCの空気を一変させる飛沫。要一は彼に激しいライバル心を燃やす。一方、“ダイヤモンドの瞳”という特殊な能力を夏陽子に見出された知季も、真剣にトレーニングに打ち込み、着実に実力を伸ばしていく。知季、要一、飛沫、それぞれ悩みを抱え、葛藤、挫折しながらも、飛び込みに賭けることで何かを掴もうとする3人。果たして彼らはオリンピック出場という悲願を達成し、クラブの危機を救えるのか?“ダイヤモンドの瞳”とは一体何か?そして彼らが限界の先で見たものとは…。真夏の太陽の下、一瞬の快感に魅了された少年たちが、熱い戦いを繰り広げる。