富山県、高岡に強烈な一家がいた。特攻服でバイクに跨る暴走族の優介(石田卓也)、自他共に認めるスケバンの美咲(平山あや)、そして包丁を振り回して美咲をまともな人間に更正させようとする母の智子(大竹しのぶ)の三人家族。美咲は、鳶職の健さんと駆け落ちして家を出て行った。そして優介は、問題を起こして学校を退学になってしまった。タクシーの運転手をやっていた智子は、これを機に運転手をやめてスナックを開店させる。そして優介を専門学校に行かせようとする。しかし、全てに嫌気がさした優介は、親友の眞人と共に家を出て東京に向かった。東京に着いた二人はホストになって働き始める。そんなある日、キャバクラで姉の美咲と再会する優介。駆け落ちして音信不通だった美咲は、いつの間にかその店のナンバーワンになっていたのだ。優介が朝帰りすると、家の前に智子が待っていた。翌日、智子は息子がどんな仕事をしているのかを見るためにホストクラブまでついてきた。そこに運悪く現れた美咲。智子は家出娘の美咲にビンタをかまして泣くが、実は二人共、再会を喜び合っているのだった。智子は、好きな人が出来て再婚する決心をしたと二人に報告した。再会の後、それぞれの生活に戻って行く三人。しばらくして優介はタチの悪い同僚ホストと喧嘩をしてしまう。そこに美咲がやってきて母の智子が倒れたことを告げた……。