第二次世界大戦中のアメリカ。日系アメリカ人1世のカズ・ノムラ(中村雅俊)とその妻エミ(ジュディ・オング)は、ユタ州アブラハムの人里離れた場所にある日系アメリカ人強制収容キャンプで生活していた。冷静に自分たちの生活のペースを守ろうとしてはいたものの、厳しい管理の下で町に使いを出す程度しか自由がなく、武装した看守が目を光らせるフェンスの中での生活を強いられていた。2人の息子、レーン(レオナルド・ナム)とライル(アーロン・ヨー)は完全にアメリカ人として育ってきたため、強制収容という不当な扱いに不満を持ち抵抗していた。兄のレーンは、国への忠誠心を証明するために“当たって砕けろ!(Go for broke!)”というスローガンをかかげる第442連隊戦闘団に入隊。一方、弟のライルは、収容所の看守ビリー・バレル(ゲイリー・コール)の娘ケイティ(サラ・ドリュー)との恋に落ちていた。しかし、ケイティの兄は太平洋戦争で日本と戦っており、ビリーが2人の恋仲を許すはずもなかった。そんなある日、収容者たちでつくった野球チームがビリーの所属する野球チームとの対戦を申し込む。ビリーはマイナーリーグの球団アブラハム・ビーズのスター選手だったのだ。互いの名誉をかけて戦う絶対に負けられない試合。しかし次第に、皆の愛する野球を通して、同じアメリカ人としての価値観を共有しはじめるのだった。