ニースにあるキャバレー「青いオウム」のオーナー、ガブリエル(クロード・ブラッスール)が死んだ。葬儀後、彼の遺言により、小さな誤解から疎遠になっていたファミリーが再び集まることになる。かつては一世を風靡したマジシャンのニッキー(ジェラール・ランヴァン)は、幼い頃アルジェリアから亡命してきたところをガブリエルに拾われ、「青いオウム」で育てられてきた男だ。ガブリエルを父のように慕っていたニッキーの予想に反して、「青いオウム」の相続権はニッキーではなく、彼の子供達の手に渡ることになった。そして「青いオウム」で人気の歌姫レア(エマニュエル・ベアール)や、かつてニッキーを愛した元妻のアリス(カトリーヌ・ドヌーヴ)とシモーヌ(ミュウミュウ)といった女たちの人生にも変化が訪れる。ガブリエルの死をきっかけに、それぞれが過去に置いて来た秘密や、現在抱えている問題を見つめ直し、忘れかけていた自分らしさを取り戻すようになる女たち。そして彼女たちは、今よりもほんの少し前向きに歩き始めるのだった。