1940年6月、パリにはナチス・ドイツ軍が攻め込み、夫を亡くした教師オディール(エマニュエル・ベアール)は、13歳の息子フィリップ(グレゴワール・ルプランス・ランゲ)と7歳の娘カティ(クレランス・メイヤー)を連れて南仏を目指す。やがて爆撃により周囲の人々が倒れていく中、たくましい生命力を持つ17歳の少年イヴァン(ギャスパー・ウリエル)が、母子の命を救った。彼を警戒しながらも、共に森の奥深くへと進むオディールたち。まもなく彼らは無人の屋敷を発見し、そこで共同生活を営むようになる。最初はイヴァンに心を許さず、不法に他人の家に滞在することに罪悪感を持っていたオディールも、徐々にこの生活を受け入れていく。そしてイヴァンが字が読めないことを知った時、彼に字を教えながら、彼女に別の感情が芽生え始めた。そんな中、戦火から逃れた軍人が2人、屋敷にやってくる。イヴァンは過剰に警戒するが、彼らは紳士的な態度に終始し、数日滞在した後、屋敷を去っていく。その途端、何か堰を切ったようにオディールはイヴァンに野外で抱きつき、そのままセックス。しかしまもなく、警察が4人を発見。オディールと子供たちは保護されるが、イヴァンは実は感化院を脱走した少年であることが判明し、そのまま逮捕される。そして彼は、独房で首を吊って自殺してしまうのだった。