出版社の編集員である上田莉花(瀬戸朝香)は、人気イラストレーターの矢沢圭(渡部篤郎)と出会い、激しい恋に落ちる。しかし、その時を境に、莉花の身辺に不可解な事件が起き始める。愛する人の身に危険が及ぶことを恐れた莉花は、何も告げずに圭の元を去り、一人ベトナムへと旅立ってしまう。圭は突然消息を絶った莉花の行方を探る中で、二人の数奇な運命を知って愕然とする。そして圭は、莉花が通っていたメンタルクリニックの心理カウンセラー・富岡(高島礼子)から、莉花が解離性同一性障害である可能性を告げられる。さらに富岡から莉花が極めて危険な状態にあることを示唆され、莉花の後を追って急遽、圭もベトナムへと向かう。