無差別連続狙撃殺人事件が発生。犯行現場で国際犯罪組織“1211”の范火清が目撃されたことから、警察は元1211の一員で、現在は香港の刑務所で懲役250年の刑に服する伝説のスナイパー・王凱歌を呼び寄せ捜査に協力させるが、彼はそこでかつてスナイパーと刑事という立場を越えて愛し合った国際部刑事・円道寺きなこと再会する。捜査を進めるうち、一連の犯行が1211によるものではないと睨むようになった凱歌は、組織のトップであるコー・木村の手引きで警察を脱走。やがて、范の行方を追う彼らの前に、警察上層部と太いパイプを持つエリート弁護士・神宮児の影が不気味に浮かび上がった。果たして、事件の黒幕は彼であった。数年前、ニューヨークでたった10ドルを盗もうとした強盗に最愛の妻を殺された神宮児は、世の中への復讐を企て、組織を裏切った范らと今回の犯行を思いついたのだ。同じ頃、きなこもまた黒幕が神宮児であることに気づいていた。ところがその矢先、きなこは凱歌脱走の責任を彼女に押しつけようとした警視庁刑事局主席審議官の上杉を正当防衛から射殺してしまう。そして、図らずも上杉殺しの容疑をかけられた彼女は、凱歌と共に神宮児の計画を潰滅しようと死闘を繰り広げ、遂に神宮児たちを倒すが、凱歌は上杉殺害容疑を自分に着せると、警察の前に飛び出して行くのだった。