タクシー運転手のフィル(ティモシー・スポール)は、スーパーで働く内縁の妻ペニー(レスリー・マンヴィル)、問題児の息子ローリー(ジェームズ・コーデン)、娘レイチェル(アリソン・ガーランド)と、集合住宅で質素な生活を送っている。だが今では家族4人が心から語り合うことはなかった。同じ住宅に住むフィルの同僚ロン(ポール・ジェッソン)には、アルコール中毒の妻キャロル(マリオン・ベイリー)と、反抗的な娘サマンサ(サリー・ホーキンス)がいる。ペニーの同僚モーリン(ルーズ・シーン)は、娘のドナ(ヘレン・コーカー)が、暴力的なジェイソン(ダニエル・メイス)の子供を身篭もっていることに気づく。それぞれの家族に深刻な事情があり、皆孤独感を抱いていた。そんなある日、フィルは仕事中にふらふらと海を見に行く。しかしその頃、ローリーが発作で病院に担ぎこまれていた。面会時間ぎりぎりで病院に到着したフィルを、ペニーは激しく責めるが、打ち拉がれるフィルは初めて自分の深い孤独を告白する。やがて家族はそれぞれ本音を語り合い、失いかけていた絆を取り戻すのだった。