新黄金龍帝国の独裁者・ブラニックに制圧されたハンベルの町に住む、天才物理学者・フリッツ博士の息子・アモン。未知の光エネルギーを操る不思議な力を持つ彼は、それを軍事利用しようとするブラニックによって両親を殺害され、自らも空飛ぶ戦艦に幽閉されてしまう。しかし、内なる声に導かれ戦艦からの脱出に成功したアモンは、”心臓の島“で老いた巨大な熊・ウルスに自分が”風の民“の末裔であることを教えられる。風の民、それは自然と共に生き、空を飛ぶことの出来た古の民族だ。さて、ウルスの元を離れ隣国・ナバーンへ流れ着いたアモンは、”海の民“であるマリアとその母・モニカと一緒に暮らし始める。だがそこでの暮らしに慣れた頃、再びブラニックの魔手がアモンに伸びてきた。欲望を満たす為なら手段を選ばないブラニック。モニカを目の前で殺されたアモンは、彼の軍隊を光の力で吹き飛ばすも、ブラニックはその強大な力に益々魅入られるのだった。ひとりぼっちになったマリアを連れて帰国したアモンは、レジスタンスの仲間と共にブラニックを倒すことを決意する。ところがその矢先、マリアがブラニックの部下に拉致された。マリアを助ける為、そして町に平和を取り戻す為に、冬至のお祭りの前夜、民衆と夜襲をかけるアモン。だが、彼はマリアを助けようとして、ブラニックの部下が放った一発の銃弾に倒れてしまう。しかし、アモンの魂がブラニックを倒すことに成功。こうして町には平和が取り戻され、アモンは奇跡を起こした少年として人々の記憶の中にいつまでも生き続けるのであった。