お嬢様学校として知られる朝比奈学園の唯一の陸上部員であるあゆみは、ある日、落雷で火事になった部室の中で気を失っているところを、同じ街の男子校の生徒でサーファーの俊也に助けられる。そして、この事件をきっかけに現場に居合わせたお転婆娘のさなえ、大病院の院長の娘の道子、バスケットボール部のエースである麗子、同じくバスケットボール部に所属しているが誰にも相手にされない真穂の4人が、奇妙な友情で結ばれ陸上部に入部。更に、俊也を巡りあゆみにライヴァル心を燃やす知子も加わり、陸上部は俄に活気づくのであった。その後、彼女たちは2週間後に開催される駅伝大会に出場することを決意し、猛練習を開始する。聾唖の母親との関係に悩むあゆみ、父親から躾という名の暴力を受ける真穂、バスケットボール部のレギュラーを外され初めて味わう挫折感に苦しむ麗子、自分らしく生きたいと願うさなえ、俊也への届かぬ想いに胸を痛める知子、治療法のない心臓病を抱える道子、そして彼女たちを見守る近所のパン屋の店員・郁恵。それぞれの問題を抱えながら練習に励む7人は、虹色のたすきに青春を賭ける。選手5人、マネージャー2人、誰かひとりが欠けても彼女たちの駅伝は成立しないのだ。そして、大会当日。多くの観衆が見守る中、ひたちなか全国少女駅伝大会の幕は切って落とされた。さなえ、真穂、麗子、知子、あゆみとたすきが渡され、彼女たちは見事38位完走を果たす。それから、数日後。陸上部の部室に、駅伝での活躍を見て感動した4人の入部希望者がやって来るのだった…