1936年、大恐慌時代のNY。作曲家マーク・ブリッツスタイン(ハンク・アザリア)は、公園で組合集会が警察により解散させられる光景にインスパイアを受け、ミュージカル「ゆりかごは揺れる」を書く。それが、政府が失業した演劇人を救うため施していた”フェデラル・シアター・プロジェクト“で上映されることになった。演出は22歳のオーソン・ウェルズ(アンガス・マクファデン)。主演は新人のオリーヴ・スタントン(エミリー・ワトソン)。だが彼女は全くの素人で、ウェルズとプロデューサーが喧嘩したりと現場は大変。それでも稽古は続いていった。しかし、”フェデラル・シアター・プロジェクト“の代表、ハリー・フラナガン(チェリー・ジョーンズ)は、非米的な演劇を広めているとして、ワシントンの公聴会で厳しく非難されてしまう。やがて政府は、「ゆりかごは揺れる」の上映を禁止。だが、自分たちのための演劇をやろうという意欲に燃えるメンバーたちは、他の劇場を探し、見事ミュージカルを上演するのだった。