海軍の夫に逃げられ意気消沈のロベルタ(メリル・ストリープ)は赴任先で購入した大量のヴァイオリンとともに実家へ戻る。偶然里帰りをしていた同級生ブライアン(エイダン・クイン)の口添えで、ヴァイオリンを教える臨時教員の職にありついた。場所はイーストハーレムの小学校。ブライアンの支えもありロベルタは複雑な家庭環境に置かれた子供たちの指導に打ち込む。彼らはみるみる上達し、父兄を前に開いた演奏会も大盛況。だが実生活では息子が彼女の離婚以来荒れており、結婚観の食い違うブライアンとも別れた。それから10年。3校に150人の生徒を擁し、受講者を抽選で決めなければならないほどの人気クラスになった。そこへ突然、市の予算削減のためクラス閉鎖を知らされる。クラスを続けるための資金を得るため、救済コンサートを開くことになった。友人の夫がヴァイオリニストだったことも手伝って、一流のヴァイオリニストが趣旨に賛同。だがコンサート会場がトラブルのため使用不能になり、開催が危ぶまれる。事情を知ったヴァイオリニストの配慮で会場がカーネギーホールに決定。大勢の観客が見守る中、ロベルタと50人の子供たちはクラシックの殿堂でプロとの共演を果たすのだった。