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ピーター・グリーナウェイの枕草子

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  • 平均評点

    52.0点(22人)

  • 観たひと

    58

  • 観たいひと

    16

  • レビューの数

    2

基本情報

ジャンル ドラマ / ファンタジー
製作国 イギリス フランス オランダ
製作年 1996
公開年月日 1997/7/19
上映時間 127分
製作会社 カサンダー・ウィッグマン=ウッドランド・フィルムズ=アルファ・フィルムズ作品(製作協力*デラックス・プロ=レ・ステュディオ・カナル・プリュス=チャンネル4映画)
配給 エース ピクチャーズ配給(エース ピクチャーズ=バップ提供)
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSR
上映フォーマット 35mm

スタッフ

キャスト

出演ヴィヴィアン・ウー Nagiko
緒形拳 The Father
吉田日出子 清少納言
吉田日出子 The Aunt
吉田日出子 The maid
ヨシ笈田 The Publisher
ユアン・マクレガー Jerome
ジュディ・オング The Mother
光石研 The Husband
本田豊 Hoki
石丸安紀 Nagiko aged 3
高松志保 Nagiko aged 5?7
大西千鶴 Nagiko aged 9?12
佐々木りえ Nagiko aged 15
河合みわこ Nagiko aged 17?22

解説

日本の平安時代の古典、清少納言の随筆『枕草子』をモチーフに織りなされる、異色の映像絵巻。監督・脚本は「プロスペローの本」「ベイビー・オブ・マコン」などの鬼才ピーター・グリーナウェイで、本作では書・カリグラフィーを全編に導入し、独特の映像表現を展開している。製作はグリーナウェイと「ZOO」以降コンビを組むキース・カサンダー。製作総指揮はテリー・グリンウッド、デニス・ウィッグマン、ジャン=ルイ・ピエル。撮影は「ZOO」以降のパートナー、サッシャ・ヴィエルニー。音楽は前作「ベイビー・オブ・マコン」に続き、グリーナウェイが自由に選曲、日本の場面で雅楽や中国歌謡、軍歌などが流れるのをはじめ、アフガニスタン・トラッド、ゲッシュ・パティ、U2ほか、種々雑多な曲が使用される。美術・衣裳デザインは「プロスペローの本」でグリーナウェイと組んだワダ・エミ。編集はグリーナウェイとクリス・ワイアット、衣裳は「ダメージ」に参加した立野浩二、近未来デザインはタナカノリユキ、インテリア・コーディネイトはアンドレ・プットマン、書・カリグラフィーはブロディ・ノイエンシュヴァンダーと屋良由希。主演は「ラスト・エンペラー」「ジョイ・ラック・クラブ」などのヴィヴィアン・ウー。共演は「GONIN2」の緒形拳、ピーター・ブルック劇団の常連である舞台の名優オイダ・ヨシ、「上海バンスキング」の吉田日出子、「Emma エマ」のユアン・マクレガー、「800 TWO LAP RUNNERS」の河合みわこほか。

あらすじ

京都。旧家に生まれた清原諾子(ヴィヴィアン・ウー)は幼い頃から、書道家である父(緒形拳)の手で顔や体に書を書いてもらう喜びを感じて成長した。中国人の母親(ジュディ・オング)叔母(吉田日出子)が好きな中国歌謡が流れるなか、枕元で清少納言を読んでくれる。諾子の空想の中で、清少納言(吉田日出子=二役)は特別な存在だった。だが、経済的に苦しむ父親は、出版社の社長(オイダ・ヨシ)に生活のため体を奪われるなど、屈辱に耐えていた。18歳の諾子(河合みわこ)は、その出版社社長の甥(光石研)と結婚させられるが、文学も理解せず、無道な振る舞いが続く彼を捨て、新居に放火して、彼女は母の故郷・香港へ逃れた。下積み生活からモデルとして成功を収めた彼女はメイド(吉田日出子=三役)を雇い入れ、豪奢な生活を始めるが、なぜか満たされない。行きずりの男たちに自分の肌に書を書かせて、理想の男を探し求める。そんな中、ついにめぐりあったのが、英国人の翻訳家ジェローム(ユアン・マクレガー)。お互いに書を通じて肌を委ね、悦楽に浸る二人。だが、蜜月は続かない。諾子は自分の裸体の書を写真に収めて出版社に売り込むが、そこであの出版社社長と再会する。あろうことかジェロームは彼の愛人でもあった。ジェロームの提案で、彼の体に書をしたため、諾子は社長の元に送りだす。はたして出版社社長は彼を手放さず、諾子は二人の情事を目撃して衝撃を受ける。父と恋人の体を奪った仇に対し、嫉妬と復讐に燃える諾子。彼女は出版社に次々に人間の書を送りだす。一方、諾子に会えない焦燥からジェロームは『ロミオとジュリエット』を真似て狂言自殺、だがそのまま帰らぬ人に。諾子は彼に第六の書『愛人の書』を書きつけて埋葬し、故郷に戻る。彼女は妊娠していた。だが、あの社長がジェロームの墓を暴き、彼の遺体から1冊の本をつくりだしたと聞くや、諾子は再び人間の書を再開。第十三の書は『死の書』。彼女は復讐を遂げた。女の子を生んだ諾子は、父がしたように、幼い娘の顔に書を書き入れるのだった。

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