組織拡大のためにロサンゼスに進出して来たヤクザ、天銅組は、すでに縄張りを持っているイタリアン・マフィアのカンパネラ・ファミリーと敵対していた。カンパネラは天銅組の幹部、澤本のもとへ刺客を送り込むが、五年の刑期を終えて出所したばかりのニックという青年が澤本を救い、これを機に二人は信頼し合う仲になった。風変わりな流儀に戸惑いながらも、次第にヤクザの水に馴染んでいくニック。やがて澤本とニックは同じ杯を交わし、兄弟となるのであった。だが、ニックの正体はFBIだった。二つの組織の相打ちを企むFBIの介入によって、全滅状態となった天銅組。とうとう澤本は単身でカンパネラ・ファミリーのもとへ乗り込んだ。澤本との友情に目覚めたニックもその後に続き、ヤクザとして戦うのだった。銃撃戦の末、両組織は全滅する。警察隊が遅れて現場に現れると、そこには澤本の死体を抱えたニックの姿があった。