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石中先生行状記(1950)

  • いしなかせんせいぎょうじょうき
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  • 平均評点

    69.4点(34人)

  • 観たひと

    60

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    6

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1950
公開年月日 1950/1/22
上映時間 96分
製作会社 新東宝=藤本プロ
配給 新東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督成瀬巳喜男 
脚色八木隆一郎 
原作石坂洋次郎 
製作藤本真澄 
撮影鈴木博 
美術中古智 
録音中井喜八郎 
照明平岡岩治 
編集長田信 

キャスト

出演宮田重藏 石中先生
渡辺篤 中村金一郎
堀雄二 河合勇三
進藤英太郎 リンゴ園主山崎
木匠久美子 山崎の娘モヨ子
藤原釜足 山田武造
出雲八重子 妻友子
杉葉子 娘まり子
池部良 息子秀一
中村是好 木原亀吉
三船敏郎 長沢貞作
小島洋々 貞作の父
飯田蝶子 貞作の母
水谷史郎 貞作の弟
若山セツコ 木村ヨシ子
中北千枝子 ヨシ子の姉カツ子
柳谷寛 克子の夫清次郎
田中春男 入院患者・相川

解説

「望みなきに非ず」の製作者藤本真澄の担当で、小説新潮連載の石坂洋次郎の原作を「深夜の告白」の八木隆一郎が脚色を執筆、監督は「春の目ざめ」以来の成瀬巳喜男が久方の担当である。キャメラは「小原庄助さん」の鈴木博。医学博士、洋画家でラジオの「二十の扉」の宮田重藏が出演する他「男の涙」の渡辺篤「忘れられた子等」の堀雄二「青い山脈(1949)」の藤原釜足と同じく池部良、杉葉子らをはじめ「野良犬(1949)」の三船敏郎、「大都会の顔」の若山セツ子、「静かなる決闘」の中北千枝子が出演する外、進藤英太郎、飯田蝶子らが助演する。

あらすじ

〔第一話隠退藏物資の卷〕東北地方のある城下町に住んでいる有名な小説家の石中先生は、今日は郊外のリンゴ園の中に中村金一郎氏や河合勇三君の報告でドラムかん四百六十本が退蔵してあると聞きその摘発に出かけた。始めは大真面目で掘り出していた石中先生はなれていないので、すぐ伸びてしまった。一方中村氏は誠にのんびりしている。河合君はリンゴ園の娘モヨ子ちゃんと青空をながめながら、若い希望を喜び楽んでいる。一人気をもんでいるのはリンゴ園主の山崎さんだけ、何にしろドラムかん四百六十本というから。だが底を割ってみれば、その事実はウソで中村氏が河合君とモヨ子ちゃんの高砂を目論でのデマだったという。ただ最後までそれを信じているのは山崎さんだけだという。 〔第二話仲たがいの卷〕この田舎町にも都会の空気が流れ込み始めた。エロレビューがやってきた。そこで山田書店にビラをかけてくれとやってきたが山田さんが迷っていた、ちょうどその時娘のまり子の許婚男の秀一の父の大原さんがやってきた。せっかくもらった切符がもっ体ないし、それに子供の教育上一応見ようといって二人はすぐに出かけた。処が娘のまり子は母に聞いて驚き、秀一と二人で父親達を訓戒しようとして相談して芝居のハネるのを待っていることにした。ついでに弱点をにぎっておいて何か買ってもらうことを計画したが、形勢が逆転してしまった。というのはわが父はやはりわが父で、秀一の父とまり子の父が、どっちが先にさそったかと大騒ぎになって、まり子と秀一の間もただならぬものとなった。そこに石中先生がユーモアたっぷりの弁舌をもって裁いていくのである。 〔第三話千草ぐるまの卷〕ヨシ子は町の病院に姉のカツ子を見舞いに行った。その時同じ病院に手相をみる素人患者から今日明日中に恋人がみつかると予言される、その帰り道ヨシ子はわが村に行く馬車にゆられて行った。馬車は茶店で休んでいたが、ヨシ子はふとしたことから間違って別の馬車にゆられていた。方角の違う貞作の引く馬車だった、帰えるに帰えれないヨシ子は、その家の人々から暖かく迎えられて宿まることになった、貞作は無口であったがヨシ子に好意をもつようになっていた。その明くる朝ヨシ子は貞作の引く馬車にゆられてわが家に向った。かくして三組の婚礼式が石中先生の媒しゃくによって厳かにあげられた。

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