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ある落日

  • あるらくじつ
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  • 平均評点

    59.7点(15人)

  • 観たひと

    26

  • 観たいひと

    1

  • レビューの数

    5

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1959
公開年月日 1959/4/28
上映時間 94分
製作会社 松竹大船
配給
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督大庭秀雄 
脚色大庭秀雄 
光畑碩郎 
原作井上靖 
製作小梶正治 
撮影長岡博之 
美術芳野尹孝 
音楽池田正義 
録音吉田庄太郎 
照明小泉喜代司 
編集杉原よ志 

キャスト

出演岡田茉莉子 三名部清子
森雅之 小杉荒太
高橋貞二 箕原信次
朝丘雪路 額田まさみ
伊藤雄之助 山代竜門
奈良真養 箕原惣三
草島競子 箕原茂代
大塚君代 三名部さい
渡辺文雄 求婚者の青年
志賀真津子 瀬越美沙子
伊久美愛子 清子の同僚A子
町田祥子 清子の同僚B子
三谷幸子 工業会館ロビーの女

解説

読売新聞連載の井上靖の同名小説の映画化。大庭秀雄と「朝を呼ぶ口笛」の光畑碩郎が脚色し、「眼の壁」の大庭秀雄が監督した。撮影は「いたづら」の長岡博之。

あらすじ

山代建築設計事務所に勤める箕原信次は、三名部清子という女性から住宅の設計を依頼された。彼女はタイピストだが、第一金属の社長・小杉と離れがたい関係を結んでいる。小杉には、療養中の妻があった。だが、何も知らない箕原は、清子に対する関心を強めていった。許婚のまさみにもこのことを宣言した。まさみはそんなにまで箕原の心を捉えた清子という女性がうらやましい気持で、彼女に逢いたいと思った。そして、小杉と逢っている清子を目撃した。まさみの口から、清子と小杉のことを聞かされた箕原は、二人のもとをそれぞれたずね、自分の真情を率直に吐露した。箕原の誠実な意見は、清子と小杉の気持を激しくゆり動かした。二人は京都への旅を最後に、きっぱり別れることにした。その時は、小杉の会社は無理な経営がたたって倒産の危機に瀕していた。債権者に責められた小杉は、姿をかくした。清子の脳裏に、かつて言った小杉の言葉がよみがえった。清子と箕原は、雪の八ケ岳山麓に急行した。小杉はいた。三人は話しあった。気強く小杉と別れて、箕原と帰途に着いたものの、清子の心はすべてが終ったような、絶望的な空しさに襲われた。箕原が忘れた時計を取りに小杉の宿まで戻って行った後、清子の足は、誘われるように山の方に向っていた。箕原が発見した時、清子は雪の山中に倒れていた。箕原は「小杉さんはこれからの人生をあなたのために、あなたの望むように生きると云った。小杉さんのためにも、あなたは生きるべきだ。……」と言った。清子の瞳には、涙があった。

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