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暖簾

  • のれん
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  • 平均評点

    77.6点(66人)

  • 観たひと

    103

  • 観たいひと

    7

  • レビューの数

    19

基本情報

ジャンル 文芸
製作国 日本
製作年 1958
公開年月日 1958/6/15
上映時間 123分
製作会社 宝塚
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督川島雄三 
劇化菊田一夫 
脚色八住利雄 
川島雄三 
原作山崎豊子 
製作滝村和男 
撮影岡崎宏三 
美術小島基司 
音楽真鍋理一郎 
録音長岡憲治 
照明下村一夫 

キャスト

出演森繁久彌 八田吾平
頭師孝雄 八田吾平(十五歳)
山田五十鈴 八田千代
小原新二 八田辰平
森繁久彌 八田孝平
頭師正明 八田孝平(十七歳)
環三千世 年子
渡辺昇子 年子(十二歳)
中村鴈治郎 浪花屋利兵衛
浪花千栄子 浪花屋きの
山茶花究 浪花屋信之助
汐風享子 浪花屋ゆき
乙羽信子 お松
竹野マリ お松(少女時代)
海老江寛 清助
田武謙三 定吉
畑義温 定吉(十五歳)
吉川雅恵 定吉の女房
内藤栄造 松吉
中村メイコ のぶ子
夏目俊二 城口
山路義人 闇市の親爺
山田周平 夜なきうどん
万代峯子 せき(関東煮や)
森金太 番頭吉助(浪花屋本家の奉公人)
原耕次 手代(浪花屋本家の奉公人)
西川富美子 女中(浪花屋本家の奉公人)
尾小山安治 手代(吾平の店奉公人)
加藤正徳 中僧(吾平の店奉公人)

解説

山崎豊子の原作を劇化した菊田一夫の戯曲を、さらに「負ケラレマセン勝ツマデハ」の八住利雄と川島雄三が脚色、「女であること」の川島雄三が監督、「口から出まかせ」の岡崎宏三が撮影した文芸映画。主演は「恋は異なもの味なもの」の森繁久彌、「四季の愛欲」の山田五十鈴、「弥次喜多道中記」の乙羽信子。

あらすじ

八田吾平が、たった三十五銭をにぎって淡路島から大阪へ飛び出して来たのは十五歳の時のこと。ふとしたことから昆布屋の主人、浪花屋利兵衛に拾われてから十年、吾平は大阪商人の土性骨とド根性をいやというほどたたき込まれた。吾平が二十五歳の時、主人利兵衛から暖簾を分けられた。先輩の番頭をさしおいて。吾平の夢はふくらんだ。丁稚の昔から何くれとなく心をつかってくれるお松と一緒になれると思って。ところが、利兵衛は、吾平を見込んで姪の千代を押しつけて来た。これには吾平も驚いたが、ついに千代と結ばれた。しかし利兵衛が見込んだだけあって千代は立派な嫁であり、吾平も頑張った。昭和九年、すでに吾平も一人前の昆布商人になっていた。ところが、ようやく飛躍しようとする矢先、台風と水害が襲った。しかしこれも千代の助けで、「暖簾は大阪商人の魂だす、これ程確かな抵当はおまへん」という吾平の捨て身の交渉で銀行からの融資がつき、切り抜けた。それから十年、わいの女房が自由にならへんのと同じやとぼやく吾平を尻り目に、戦争はすべてを奪い去った。敗戦--今は荷受組合の役員としてわずかに昔をしのぶ吾平の前に、もっとも頼みにしていた長男の辰平は再び現われなかった。しかし、思いもかけぬ呑気坊主の次男、孝平の活躍で株式会社浪花屋は再建された。商売のやり方が当世風に華美なのが吾平には気に入らなかった。しかし華々しく浪華屋の店開きがあった日、突然の病魔に倒れた吾平の頬には微笑がただよっていた。あたかも、客を迎えるかのように--。波瀾に富んだ吾平の一生は終った。しかし、暖簾の伝統は強く受けつがれるだろう。

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