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張込み(1958)

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  • 平均評点

    77.7点(239人)

  • 観たひと

    340

  • 観たいひと

    16

  • レビューの数

    53

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1958
公開年月日 1958/1/15
上映時間 116分
製作会社 松竹大船
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督野村芳太郎 
脚色橋本忍 
原作松本清張 
企画小倉武志 
撮影井上晴二 
美術逆井清一郎 
音楽黛敏郎 
録音栗田周十郎 
照明鈴木茂男 
編集浜村義康 

キャスト

出演宮口精二 下岡雄次(捜査第一課刑事)
菅井きん 下岡満子(下岡の妻)
竹本善彦 下岡辰男(下岡の長男)
大木実 柚木隆男(捜査第一課刑事)
高千穂ひづる 高倉弓子(柚木の恋人)
藤原釜足 
文野朋子 
松本克平 横川仙太郎(銀行員)
高峰秀子 横川さだ子(横川の後妻)
浦辺粂子 繁子(肥前屋の女主人)
山本和子 秋江(肥前屋の女中)
川口のぶ 信子(立花湯の娘)
北林谷栄 信子の母
田村高廣 石井(強盗殺人犯人)
内田良平 山田(強盗殺人犯人主犯)
大友富右衛門 佐賀警察署長
多々良純 佐々木(佐賀署の巡査)
芦田伸介 捜査課長
近衛敏明 捜査係長
末永功 血液銀行係
草香田鶴子 製本屋
小林十九二 洗濯屋
大友純 飯場の人夫頭
松下猛夫 刑事
玉島愛造 立花湯の釜焚き

解説

小説新潮所載の松本清張の同名小説の映画化で、兇悪犯を追う刑事の姿を描いたセミ・ドキュメンタリ篇。「伴淳・森繁の糞尿譚」のコンビ、橋本忍が脚色、野村芳太郎が監督した。撮影も同じく「伴淳・森繁の糞尿譚」の井上晴二。主演は「淑女夜河を渡る」の大木実、高千穂ひづる。「その夜のひめごと」の宮口精二、「喜びも悲しみも幾歳月」の高峰秀子、田村高廣。ほかに松本克平、藤原釜足、浦辺粂子、多々良純、川口のぶなど。

あらすじ

警視庁捜査第一課の下岡と柚木は、質屋殺しの共犯石井を追って佐賀へ発った。主犯の自供によると、石井は兇行に使った拳銃を持ってい、三年前上京の時別れた女さだ子に会いたがっていた。さだ子は今は佐賀の銀行員横川の後妻になっていた。石井の立寄った形跡はまだなかった。両刑事はその家の前の木賃宿然とした旅館で張込みを開始した。さだ子はもの静かな女で、熱烈な恋愛の経験があるとは見えなかった。ただ、二十以上も年の違う夫を持ち、不幸そうだった。猛暑の中で昼夜の別なく張込みが続けられた。三日目。四日目。だが石井は現れなかった。柚木には肉体関係までありながら結婚に踏みきれずにいる弓子という女がいた。近頃二人の間は曖昧だった。柚木には下岡の妻の口ききで、風呂屋の娘との条件の良い結婚話が持ち上り、弓子の方には両親の問題があったからだ。一週間目。柚木が一人で見張っていた時、突然さだ子が裏口から外出した。あちこち探した末、やっと柚木は温泉場の森の中でさだ子と石井が楽しげに話し合っているのを発見した。彼が応援を待っていると、二人はいなくなった。再び探し当てた時、さだ子は石井を難きつしていた。だが彼女は終いには彼に愛を誓い、彼と行動を共にするといった。しかし下岡刑事が到着し、石井はその温泉宿で逮捕された。この張込みで、柚木は女の悲しさを知らされ、弓子との結婚を決意した。「今日からやり直すんだよ」柚木は小声で石井を慰めた。それは自分へ言い聞かせる言葉でもあった。

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