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刃傷未遂

  • にんじょうみすい
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  • 平均評点

    66.7点(6人)

  • 観たひと

    11

  • 観たいひと

    1

  • レビューの数

    1

基本情報

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1957
公開年月日 1957/5/13
上映時間 91分
製作会社 大映京都
配給
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督加戸敏 
脚色伊藤大輔 
原作林不忘 
企画奥田久司 
製作武田一義 
撮影牧田行正 
美術上里義三 
音楽鈴木静一 
録音林土太郎 
照明伊藤貞一 

キャスト

出演長谷川一夫 岡部美濃守
岡田茉莉子 湯女糸重
勝新太郎 岡部辰馬
夏目俊二 浅野内匠頭
三田登喜子 阿具利
千葉登四男 立花主膳正
舟木洋一 小姓右近
八木紀子 侍女桂
柳永二郎 吉良上野介
黒川弥太郎 正親町中納言
杉山昌三九 用人玉虫
荒木忍 鳶頭金兵衛
山茶花究 宗匠宗加
小川虎之助 左右田孫兵衛
香川良介 土屋相模守
寺島雄作 忘八
南部彰三 柳原大納言
伊達三郎 梶川与惣兵衛
五代千太郎 甘露寺中納言
大美輝子 湯女一
小柳圭子 湯女二
宮田暁美 湯女三
金剛麗子 お里
高倉一郎 若侍勝美
堀北幸夫 浴客長十
岩田正 浴客熊公
清水明 浴客留公
愛原光一 ひげ奴

解説

浅野内匠頭の松の廊下での刃傷事件の一年前、勅使饗応を拝任した青年大名が強欲の吉良上野介をやっつけるという明朗時代劇の一篇。林不忘の原作をもとに「いとはん物語」の伊藤大輔が脚本をかき、「銭形平次捕物控 まだら蛇」の加戸敏が監督する。撮影は「信号は赤だ」の牧田行正。主な出演者は「鼠小僧忍び込み控 子の刻参上」の長谷川一夫、「顔(1957)」の岡田茉莉子、「大阪物語」の勝新太郎、ほかに黒川弥太郎、三田登喜子、柳永二郎など。

あらすじ

泉州岸和田の藩主岡部美濃守の弟辰馬は武家生活を嫌い、町方に居候して音曲の師匠をやる若様やくざ。道楽三昧のある日、彼の許へ屋敷から急使がくる。兄美濃守が勅使饗応の役を仰せつかり、奥方の阿具利が心配の余り辰馬に相談をもちかけたのだった。岡部藩では恒例に従い早速高家筆頭の吉良上野介に莫大な贈物を届けたが、剛直な美濃守はただの扇一本の挨拶で済ます。心配した阿具利から当日の接待法を掘り出してくれと頼まれた辰馬は骨董屋宗加を使って前年の饗応役を勤めた大名の屋敷から詳細な記録を借り出させ、これを写して岡部邸へもちこんでいた。城内で上野介は美濃守に向い役儀について難題をふっかけるが美濃守にはてんで通じない。辰馬は更に、彼に思いを寄せる純情な湯女の糸重を身受けしこれを納得させて吉良邸に女間者として送りこもうとする。かねて言いよっていた吉良家用人の左右田になびくと見せて糸重はうまく湯殿女中に住みこみ、危い芝居をうちながらも情報を集めては宗加を通じて辰馬に送った。やがて当日、上野介は盛んにいやがらせをするが美濃守は適当にあしらい逆に上野介をじらし、勅使到着と同時に正座につく。糸重からの情報で全てに通じていたおかげである。そして正親町中納言ほか公卿衆の居並ぶ雁の間で美濃守は「力業などお目にかけて御座興までに」といきなり上野介を引掴んで池の中に投げこむ。万座で恥をかかされた上野介は抜討ちに斬りつけたが梶川与惣兵衛に抱きとめられて果さず、彼の悪業をよからず思っていた者は一度に溜飲をさげた。一方辰馬と糸重が結ばれたことはいうまでもない。

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