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「廓」より 無法一代

  • くるわよりむほういちだい
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  • 平均評点

    68.8点(24人)

  • 観たひと

    32

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    6

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1957
公開年月日 1957/3/20
上映時間 102分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督滝沢英輔 
脚色八住利雄 
原作西口克己 
製作高木雅行 
撮影横山実 
美術松山崇 
音楽佐藤勝 
録音神谷正和 
照明吉田協佐 
編集辻井正則 

キャスト

出演三橋達也 鰐口貫太
新珠三千代 お銀
宇野重吉 勢五郎(お銀の叔父)
芦川いづみ 石崎キクノ(菊奴)
鏑木はるな 有馬マツエ(松奴)
利根はる恵 松田タケ(竹奴)
高野由美 キクノの母
相原巨典 清吉
伊藤寿章 救世軍の男
清水将夫 碇川虎吉
宍戸錠 役者の芳三
冬木京三 蝮の源吉
佐野浅夫 喧嘩政
澤村國太郎 南達
芦田伸介 鳶辰
浜村純 望月桜
天草四郎 松葉楼
殿山泰司 徳屋久作
小峰千代子 お寅
田中筆子 大滝マン(引手婆)
永井柳太郎 岡本鹿七(家主)
松下達夫 国枝警部
大町文夫 金田警部補
河上信夫 谷刑事主任
下元勉 泉弁護士
花村典克 班長
川村昌之 石井二等兵
宮路正美 宝来亭の少女
深江章喜 拷問される男
峰三平 夜番
相馬幸子 引手婆一
鈴村益代 引手婆二
原恵子 引手婆三
藤田春子 縫之助
香月洋子 恋之助
所寿子 愛之助
根岸弘子 玉之助
清水千代子 栄之助
桜井将紀 少年(縫之助の弟)

解説

廓の内情を暴露して話題をまいた西口克己原作『廓』の映画化。脚色は「青雲の鬼」の八住利雄、監督は「川上哲治物語 背番号16」の滝沢英輔が担当。「人間魚雷出撃す」の横山実が撮影した。主な出演者は、「復讐は誰がやる」の三橋達也、「川上哲治物語 背番号16」の新珠三千代、「孤独の人」の芦川いづみ、ほかに宇野重吉、利根はる恵など。

あらすじ

明治末期、伏見中書島の廓へ、鰐口貫太と女房お銀は飯屋を出している叔父の勢五郎を頼ってきた。貴太は軍隊で貧乏なるが故のにがい経験から、金もうけの鬼になっていた。彼は貫銀楼という小店を開く。女は三人、菊奴は借金のカタに売られた無垢な娘、竹奴は廓のボス碇川の子分芳三のイロ、松奴は田舎出の小娘。いやがる菊奴を若旦那清吉が水揚げする。偶然菊奴は救世軍のビラを手にしてからこれに救いを託す。或る晩、芳三の手で竹奴が足抜きしてから貫太と碇川はにらみ合う。一方廓の席主達は救世軍の対策に、渋川に頼んでヤソを叩くことにしたとき「女の足抜きを手伝う碇川は廓の毒虫やぞ!」と飛びこんだ貫太。やがて救世軍の男を碇川の身内が半殺しにしたことを聞いた彼は自ら下手人を買って出る。後顧の憂なく送り出した筈の席主達だが困窮して行くお銀を相手にしない。性病だった松奴の退院と入替に菊奴が姙る始末に策つきたお銀は、碇川に身体を抵当に金を借り女買いに行く。菊奴は清吉に妊娠をうちあけたが相手にされない。一方、女郎なくしては軍隊が困るという軍の圧力に救世軍は抑えられ貫大は釈放され、勇んで帰ってきたがお銀は姙っており日頃の苦労に疲れていた。貫太が愈々金の鬼となっていくのに反し、お銀は自分の道について考えこんでいた。舟祭りで酒盛中、菊奴の消えたことがわかり大騒ぎとなる。翌朝、彼女の水死体が上った。暫くしてお銀は自分も客をとる。水揚げは借金のカタに碇川にしてもらうと言い出す。余りのことに激怒した貫太は手をあげるが「あんたはお腹の子を殺す気か!」と言われてハッとする。とび出したお銀を探して駈けてきた橋の上。貫太は勢五郎の舟にのっている。お銀に帰って呉れと叫ぶ。お銀は線香をみせ「菊奴の死んでた所へ……あなたもお行きやすか」舟は音もなく下る。「くそっ!わいは金をもうけたるぞ!わいは鬼やぞ!」泣いて叫ぶ貫太の声が暗い水面に吸いこまれていった。

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