男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

驟雨

  • しゅうう
  • ----
  • Sudden Rain

amazon


  • 平均評点

    76.5点(121人)

  • 観たひと

    171

  • 観たいひと

    14

  • レビューの数

    34

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1956
公開年月日 1956/1/14
上映時間 90分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督成瀬巳喜男 
脚色水木洋子 
原作岸田国士 
製作藤本真澄 
掛下慶吉 
撮影玉井正夫 
美術中古智 
音楽斎藤一郎 
録音藤好昌生 
照明石井長四郎 

キャスト

出演佐野周二 並木亮太郎
原節子 妻文子
香川京子 姪あや子
小林桂樹 今里念吉
根岸明美 妻雛子
恩田清二郎 部長
加東大介 川上
堤康久 阿部
堺左千夫 多田
松尾文人 小森
伊豆肇 三輪
塩沢登代路 妻高子
長岡輝子 リリー幼稚園長
中北千枝子 黒林とき
出雲八重子 片倉まつの
水の也清美 大串夏子
林幹 鬼越
東郷晴子 雨山りん
千葉一郎 薬屋
村上冬樹 種田
山本廉 富山
佐田豊 ラジオ屋若主人
大村千吉 露天の叩き売り

解説

故岸田国士の戯曲『紙風船』『驟雨』『ぶらんこ』『屋上の庭園』『隣の花』『犬は鎖につなぐべからず』『かんしゃく玉』等から「ここに泉あり」の水木洋子が脚色し、「くちづけ(1955)」第三話の成瀬巳喜男が監督、「朝霧(1955)」の玉井正夫が撮影を担当した。主なる出演者は「花ひらく(1955)」の佐野周二、「美しき母」の原節子、「あばれ行燈」の香川京子、「花嫁会議」の小林桂樹、「生きものの記録」の根岸明美、「くちづけ(1955)」第三話の伊豆肇など。

あらすじ

結婚後四年、並木亮太郎と妻文子の間には冷い倦怠の空気が流れている。ある日曜日の朝、些細なことからいさかいを始め、亮太郎はプイと家を出て行った。味気ない思いで夕方を迎えた文子がお菜の買い出しから帰ると、新婚旅行に出かけた筈の姪のあや子が待っていた。旅行先で花婿が友人と飲みに出かけ、朝帰りしたので、ケンカしたというのだ。まもなく亮太郎も戻って、その話を聞き、男性の立場を弁護したが、良人に多分の不満を持つ文子や、若いあや子に攻撃されるばかりだった。数日後、隣家へ新婚間もない今里念吉と雛子が越して来、雛子の若々しい肢体が、亮太郎の目に眩しく映った。たまたま雛子と二人だけで映画を見ることになって、亮太郎は久しぶりの刺戟に興奮を覚えた。次の日、亮太郎が出社すると、部長から会社の経営が思わしくないので人員整理があると聞かされ、自棄半分の彼は同僚と徹夜麻雀で家を明けた。翌日の昼休み、文子とデパートの屋上で待合せた亮太郎は、退職金を貰ったら、田舎でくらすつもりだといった。文子が帰宅すると、雛子が死んだ牝鶏をさげてやって来た。文子の家の飼犬が幼稚園の鶏を噛み殺してしまったのである。文子に代って園長から嫌味をいわれ、多少業腹の雛子は、並木家に対する近所の悪評を洗いざらいまくし立てた。その夜、亮太郎が園長から無理矢理買わされた鶏を会社の同僚たちと食べていると、近所の“平和会議”から帰った文子はひどく機嫌が悪かった。正面衝突した亮太郎と文子の感情をときぼぐしたのは、良人と仲直りのできたあや子からの手紙だった。亮太郎と文子は庭へ転って来た紙風船をつき始めた。二人はお互に励まし合って、この厳しい世の荒波を乗り切って行くことだろう。

関連するキネマ旬報の記事

1956年2月下旬号

日本映画批評:驟雨

1956年1月下旬号

日本映画紹介:驟雨

1956年1月上旬新年特別号

特別口絵:「驟雨」の成瀬巳喜男と原節子

新作グラフィック:驟雨

驟雨(しゅうう):