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乳房よ永遠なれ

  • ちぶさよえいえんなれ
  • Forever In Love
  • ----


  • 平均評点

    67.5点(48人)

  • 観たひと

    68

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    6

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1955
公開年月日 1955/11/23
上映時間 110分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督田中絹代 
脚本田中澄江 
原作若月彰 
中城ふみ子 
製作児井英生 
坂上静翁 
撮影藤岡粂信 
美術中村公彦 
音楽斎藤高順 
録音神谷正和 
照明藤林甲 

キャスト

出演月丘夢路 下城ふみ子
葉山良二 大月章
織本順吉 安西茂
川崎弘子 たつ子
大坂志郎 義夫
安部徹 山上
田島義文 古町
森雅之 森卓
杉葉子 きぬ子
北原文枝 小林女史
木室郁子 せい子
田中絹代 隣の奥さん
坪内美詠子 白川夫人
呉藤孝行 
植木マリ子 あい子
飯田蝶子 ひで
左卜全 ひでの夫
坂井美紀子 看護婦A
芳川千鶴 看護婦B
光沢でんすけ 少年店員
相馬幸子 杉本夫人
志賀夏江 手つだいの女A
菊野明子 手つだいの女B
浦島久恵 茂の愛人

解説

若月彰、中城ふみ子の原作を「心に花の咲く日まで」の共同脚色者の一人田中澄江が脚色し、「月は上りぬ」の田中絹代が監督、「こころ」の藤岡粂信が撮影を担当する。主なる出演者は「自分の穴の中で」の月丘夢路、「こころ」の森雅之、「志津野一平 愛欲と銃弾」の大坂志郎、「くちづけ(1955)」第一話の杉葉子、「王将一代」の田中絹代、「少年死刑囚」の木室郁子、新人葉山良二(二十八年度ミスター平凡)など。

あらすじ

安西茂との不幸な結婚生活に終止符をうったふみ子は、二児を抱えて実家に戻った。たまたま、ふみ子とは幼友達のきぬ子の良人森卓が外地から引揚げて来たのを機に、北海タイムスの山上家では短歌のつどいが催され、勧められるままに何首かを詠んだふみ子は絶讃を浴びた。その夜、見送りの途すがら、森のかけた激励の言葉は、ふみ子の心に明るい灯をともした。ある日、仲人の杉本夫人が来て、離婚手続の済んだことを知らせたが、長男の昇だけは良人の許に帰さなければならなかった。そんなある日、森が急病で死んだ。泣くにも泣けない気持でふみ子は森の写真を見つめるのだった。安西家からこっそり昇をつれ戻し、親子水入いらずで東京に職を見つけようとしたふみ子は、乳癌で札幌病院に入院した。先頃「短歌時代」に新人作家の募集があった時、森によって送られた彼女の短歌が入選し、歌壇の話題となっていることを東京日報の大月からの便りで知った山上が病院に駈けつけたのは、彼女のみずみずしい乳房が切りとられる日であった。手術後、ふみ子は元気だったが、ある日、同室の患者の新聞に自分の余命いくばくもないと記されているのを見て愕然とした。そして勝気な彼女はことさらに元気を装い、東京から来た大月に求婚したり、無暴な振舞が多かった。大月が社に呼び戻された数日後、この若き閨秀歌人の遺体も屍室に運ばれたのだった。初夏の緑が映える一日、支忽湖のほとりに昇やあい子と立った大月は、ふみ子のノートを、子供たちは手にしたリラの花を湖面に投げるのだった。

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