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千姫(1954)

  • せんひめ
  • Princess Sen
  • Princess Sen


  • 平均評点

    61.0点(15人)

  • 観たひと

    27

  • 観たいひと

    5

  • レビューの数

    5

基本情報

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/10/20
上映時間 95分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ カラー/スタンダード
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督木村恵吾 
脚本八尋不二 
企画辻久一 
製作永田雅一 
撮影杉山公平 
美術伊藤熹朔 
音楽早坂文雄 
録音大角正夫 
照明岡本健一 
時代考証甲斐荘楠音 

キャスト

出演京マチ子 千姫
菅原謙二 湯浅新六
市川雷蔵 豊臣秀頼
三田隆 本多平八郎
山形勲 坂崎出羽守
進藤英太郎 本多正信
峰幸子 娘おちょぼ
東山千栄子 淀君
大河内傳次郎 徳川家康
伊志井寛 徳川秀忠
花柳武始 松井主税
南条新太郎 亀井新之丞
杉山昌三九 森善九郎
石黒達也 柳生又右衛門
小町瑠美子 紅梅
毛利菊枝 桃井の局
荒木忍 坂崎勘兵衛
光岡龍三郎 坂部三十郎
南部彰三 大久保彦左衛門
原聖四郎 林権之助
尾上栄五郎 香川仁兵衛
水原洋一 水野彌八
市川男女之助 佐渡島右近
天野一郎 萩原万彌
葉山富之輔 天海僧正
堀北幸夫 山内一馬
越川一 今泉小十郎
大浪東吾 小島主水
安田祥郎 望月八郎
千葉登四男 海野六郎
高原朝子 腰元
松岡信江 腰元
種井信子 腰元

解説

永田雅一の製作になるイーストマン・カラーの時代劇で、今後は大映カラーと称する。「花の白虎隊」の八尋不二の脚本を、「愛染かつら(1954)」の木村恵吾が監督する。撮影は「死美人屋敷」の杉山公平、音楽は「君死に給うことなかれ」の早坂文雄の担当である。出演者は「浅草の夜」の京マチ子がヒロインの千姫を演ずる外、「月よりの使者(1954)」の菅原謙二、「花の白虎隊」の峰幸子、小町瑠美子、三田隆、花柳武始、市川雷蔵、「鉄火奉行」の大河内傳次郎、「人生劇場 望郷篇 三州吉良港」の山形勲など。

あらすじ

大坂夏の陣に於て、大坂城の豊臣一族はすべて城と運命を共にしたが、秀頼の妻千姫だけは侍女おちょぼの気転と、関東方の猛将坂崎出羽守、その家来湯浅新六らの働きにより、奇蹟的に救出された。千姫は家康の孫であり、元々人質同然の生活をすごしてきたのだったが、この日家康が「千姫を救った者に姫を与えよう」と口走ったことで、出羽守は懸命に千姫を求めていたが、千姫はそれを頑強に拒んでいた。困じ果てた家康は、出羽守には領地を加増し、その隙に千姫を名門の青年本多平八郎に嫁がせようと考えた。無念の出羽守は、千姫の輿入れの行列に斬りこもうとしたが、逆にはばまれて、絶望の中に自らの槍を以て自決し果て、従者新六は何処となく姿を消した。だが晴れの婚礼を前に控え、花婿の平八郎は病死してしまった。それ以来、千姫は、吉田御殿の主として、美しい小姓たちをはべらして、日夜遊興にふけった。侍女おちょぼは、今では松坂の局と名を改め、伏見城勤番の青年旗本松井主税と恋を語らう様になっていた。だが真実の恋に見はなされた千姫の心は淋しかった。ある時、傀儡師に化けた秀頼の遺臣たちが、突如白刃を閃かして千姫に迫ったが、彼女の命を救ったのは庭番新八郎だった。この男こそ、かつての出羽守の腹心新六が、主の仇千姫の命を狙うための仮の姿だったのだ。そうとも知らぬ千姫は、彼に思慕の情をつのらせ、ある夜彼を寝所に招いて愛の心を打明けた。今では劣らず千姫を愛していた新六は、果して己が秘密を打明けるべきかに心が激しく動揺した。恋と復讐の板ばさみに悩んだ新六は、初めて知った真の心をあきらめた千姫が松坂の局と主説の恋をとげさせ自らは尼となった日、尼寺へむかう姫の行列の前で自殺して果てたのであった。

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