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浅草物語

  • あさくさものがたり
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  • 平均評点

    70.7点(8人)

  • 観たひと

    10

  • 観たいひと

    5

  • レビューの数

    2

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1953
公開年月日 1953/9/30
上映時間 100分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督島耕二 
脚色成澤昌茂 
島耕二 
原作川端康成 
企画米田治 
撮影長井信一 
美術木村威夫 
音楽大久保徳二郎 
録音米津次男 
照明佐藤寛 

キャスト

出演霧立のぼる 千代子
山本富士子 弓子
木村三津子 みどり
森雅之 赤木
片山明彦 浜村
花布辰男 源吉
星ひかる 尾沢
斎藤紫香 菊山
高見貫 常平
澄川透 早川
中村正紀 梅吉
若原初子 ぎん子
浦辺粂子 おたか
新宮信子 サリー
由利恵子 お春
真杉美智子 あけみ
目黒幸子 けい子

解説

川端康成の浅草をテエマにした「浅草紅団」「虹」など諸短編を折衷して「雁(1953)」の成澤昌茂が脚色し、「胡椒息子」の島耕二が監督した。「悲恋椿」の長井信一、「木曽路の子守唄」の大久保徳二郎がそれぞれ撮影、音楽を担当している。「あにいもうと(1953)」の森雅之、浦辺粂子、「春雪の門」の山本富士子、「新江の島悲歌」の木村三津子、「半処女」の片山明彦、「木曽路の子守唄」の霧立のぼるなどが出演する。

あらすじ

終戦の翌年。--戦災で両親を失って以来、二人の妹弓子とみどりを抱えて浅草のバアに働く千代子は、常連のブローカー赤木にいつしか惹かれるようになった。復員して妻の再婚をしり、半ば自暴自棄の赤木は、女そのものを信じていない。千代子がすべてを許した翌日には、もう彼女の前に現われなかった。傷心のあまり、千代子は発狂し、そして死んだ。まのあたりその一部始終を視た弓子は、子供心にも男を憎み、けっして「女」になるまいと誓う。--七年後、彼女は公園でも名の通ったズべ公となっていた。ふと知りあった学生浜村の純真な思慕をも、ただそれを利用しようと考えるばかりだ。かえって、今は六区の踊り子となった妹のみどりが浜村を慕っている。或る日、仲間のサリーが金をすり損って相手に捉まったときき、連戻しに出かけた弓子は、当の男が赤木であることに愕いた。すでに成心をとりもどしていた赤木の態度はりっぱであった。それが千代子の妹とは知らないまま、彼は弓子に惹かれる。復讐を誓いながら彼女もまた、赤木を愛するようになる。浜村に鋭く詰られたこともあって、いつか変った彼女のありさまに仲間は離れた。姉の命日--クリスマスの夜、意を決した弓子は、言問橋畔に浮ぶ蒸気船くれない丸に赤木をさそい、毒薬を口にふくんで接吻する。狼狽する赤木もろとも弓子も死んだ。彼女の愛と憎しみの解決は、それより他には、どうすることも出来なかったのである。

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