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原爆の子

  • げんばくのこ
  • The Children of Hiroshima
  • The Children of Hiroshima

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  • 平均評点

    75.5点(113人)

  • 観たひと

    173

  • 観たいひと

    13

  • レビューの数

    31

基本情報

ジャンル 戦争
製作国 日本
製作年 1952
公開年月日 1952/8/6
上映時間 98分
製作会社 近代映画協会=民芸
配給
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督新藤兼人 
脚本新藤兼人 
原作長田新篇 
製作吉村公三郎 
共同製作山田典吾 
撮影伊藤武夫 
美術丸茂孝 
音楽伊福部昭 

キャスト

出演乙羽信子 石川孝子
細川ちか子 母せつ
清水将夫 父利明
斎藤美和 森川夏江
下元勉 夏江の夫
滝沢修 岩吉爺さん
北林谷栄 おとよ婆さん
伊東隆 太郎
寺島雄作 木島浩造
英百合子 妻おいね
(現地少年) 三平
(現地少年) 芳夫
伊達信 父早吉
高野由美 母千代
多々良純 労働者風の男
小夜福子 教会員
宇野重吉 孝司
殿山泰司 船長
東野英治郎 馬喰
奈良岡朋子 咲枝
大瀧秀治 長屋の男
芦田伸介 医者
柳谷寛 お産を告げにくる男
佐々木すみ江 
原ひさ子 

解説

世界で最初に原爆の洗礼を受けた広島の原爆の子供たちがつづった作文を編集したヒロシマ・ピースセンター理事長、広大教授長田新の「原爆の子」にヒントを得て、新藤兼人が「雪崩(1952)」に次いで自身脚色、演出を行っている。製作には吉村公三郎が当たり、近代映画協会と劇団民芸が資金の一切を作りだした。撮影には「山びこ学校」の伊藤武夫が当たっている。「安宅家の人々」の乙羽信子が好意的主演をする他、細川ちか子、清水将夫、滝沢修、北林谷栄、小夜福子、宇野重吉などの民芸の人々が出演している。

あらすじ

石川孝子は昭和二十年八月七日原爆が投下された時広島に住んでいて、家族の中で彼女一人だけが生き残った。その後瀬戸内海の小さな島で女教員をしていた孝子は、原爆当時勤めていた幼稚園の園児たちのその後の消息を知りたいと思い、夏休みを利用して久しぶりに広島を訪れた。街は美しく復興していたが、当時の子供たちは果たしてどんなふうに成長しているだろうか。幼稚園でともに働いた旧友の夏江から住所を聞いて次々と訪問していく孝子だった。三平も敏子も平太も中学生になっていた。三平は子だくさんな貧しい父母の元で、靴磨きをして家を助けていた。敏子は原爆症で寝ていた。孤児の彼女は教会に引き取られて看護されていたが、明るい顔をして生きていた。平太も親を失って兄や姉の手で養育されていたが、一家は明るくまじめに生き抜いていた。孝子は亡き父母の下で働いていた岩吉爺やに出会ったが、息子夫婦を原爆で失い、老衰し、盲目になり、七歳になる孫の太郎と乏食小屋で暮らしているのだった。孝子は二人を島へ連れていこうとしたが、どうしても承知しないので太郎だけでも引き取りたいと思った。初めは承知しなかった岩吉も、孫の将来のためにようやく太郎を手離すことにした。孝子は広島を訪れたことによって色々と人生勉強をし、また幼い太郎を立派に育てようという希望を持って島へ帰っていくのだった。目の見えない岩吉は隣りに住む婆さんに手を引かれて、船着場からいつまでも孝子と太郎が去っていくのを見送るのだった。

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