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波の塔

  • なみのとう
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  • 平均評点

    64.8点(54人)

  • 観たひと

    74

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    14

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960/10/30
上映時間 98分
製作会社 松竹大船
配給
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督中村登 
脚色沢村勉 
原作松本清張 
製作小松秀雄 
撮影平瀬静雄 
美術芳野尹孝 
音楽武満徹 
録音吉田庄太郎 
照明津吹正 
編集杉原よし 

キャスト

出演南原宏治 結城庸雄
有馬稲子 妻頼子
津川雅彦 小野木喬夫
桑野みゆき 田沢輪香子
二本柳寛 父隆義
沢村貞子 母加奈子
石浜朗 辺見博
峰京子 佐々木和子
深見泰三 土井俊介
佐野浅夫 吉岡五郎
石黒達也 石井検事
西村晃 林弁護士
佐々木孝丸 元検事正
岸田今日子 西岡秀子
幾野道子 クラブのマダム
関千恵子 てる子
柴田葉子 蝶丸
平松淑美 結城家の女中
高橋とよ 「津の川」のおかみ
佐藤慶 柴木一郎
田村保 眼の鋭い男

解説

松本清張の同名小説を、沢村勉が脚色し、「いろはにほへと」の中村登が監督したメロドラマ。撮影は「日本よいとこ 無鉄砲旅行」の平瀬静雄。

あらすじ

某省局長の娘田沢輪香子は、旅行先の上諏訪で一人の青年に知りあい、帰京して友人佐々木和子と深大寺に出かけた時、美しい女性と同伴の彼に再会した。青年は小野木喬夫という東京地検の新任検事だった。連れの女性は結城頼子といい、小野木とは一昨年演舞場で知りあってから、逢瀬を重ねていた。小野木は頼子を輪香子たちに紹介しなかった。輪香子は二人の間になにか暗い秘密の影を感じた。頼子の夫結城は政治ブローカーで、夫婦間は冷く、結城は家をあげることがしばしばだった。ある日、頼子と小野木は身延線の下部温泉へ旅行した。着くと間もなく台風に襲われ、帰りの中央線は不通、二人は東海道線に出るため山道を歩いた。二人は番小屋で一夜を明かした。そこで頼子は人妻であることを告白した。喬夫の心は変らなかった。小野木は某官庁の汚職事件の担当になった。所用で新潟へ出張して帰京する小野木を頼子は駅で迎えた。それを仲間吉岡が目撃し、結城に告げた。結城は妻の情事を察し下部まで調べに出かけた。一方、汚職事件の捜査も着着と進んでいた。輪香子は頼子のことが気になり、家に出入りする新聞記者辺見に調査を頼んだ。頼子は汚職事件の中心人物結城の妻で、父も関係していると聞き呆然とした。結城は妾宅で検挙された。家宅捜査のため小野木は結城邸へ向った。そこで頼子と小野木は対面した。二人の心は驚きと悲しみで一杯になった。結城の弁護士林は小野木と頼子の情事を調べ、司法界の長老を動かし事件の揉み消しにかかった。小野木は休職になった。彼は辞表を出し、頼子と二人だけの生活に入る決心をした。約束の夜、小野木が東京駅で待っている頃、頼子は新宿発の列車に乗っていた。結城と離婚して自由の身になることも頼子にはできた。が、それは破滅に通じることも知っていた。小野木との約束を破ることは彼女の最後の愛の表現だった。富士の裾野--黒い樹海の中に頼子の姿は、しだいしだいに吸いこまれていった。

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