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血は渇いてる

  • ちはかわいてる
  • The Return of the Vagabond
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  • 平均評点

    72.2点(39人)

  • 観たひと

    67

  • 観たいひと

    5

  • レビューの数

    10

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960/10/9
上映時間 87分
製作会社 松竹大船
配給
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督吉田喜重 
脚本吉田喜重 
製作佐々木孟 
撮影成島東一郎 
美術佐藤公信 
音楽林光 
録音田中俊夫 
照明田村晃雄 
編集杉原よし 

キャスト

出演佐田啓二 木口高志
岩崎加根子 幾代
三上真一郎 原田
芳村真理 野中ユキ
織田政雄 金井
柏木優子 洋子
佐野浅夫 光沢
長谷川武 塚越
中村美代子 黒崎和江
有馬昌彦 「週刊日本」編集長
加藤嘉 「東洋毛織」重役
戸浦六宏 「昭和生命」島本課長
青野平義 「昭和生命」村井部長
佐々木孝丸 「昭和生命」社長
田中明夫 「昭和生命」専務
笹川恵三 「昭和生命」重役A
松下猛夫 「昭和生命」重役B
永井一郎 右翼の男
堀恵子 女優A
山科ゆかり 女優B
松崎慎二郎 愚連隊

解説

「ろくでなし」の吉田喜重が自らの脚本を監督したもので、マスコミの機構とマスコミが作りあげた英雄を描く。撮影も「ろくでなし」の成島東一郎。

あらすじ

東洋毛織で社員のクビ切り通告があった時、社員の木口は皆を助けようとして拳銃自殺を図った。木口は老社員・金井の機転で一命を取り止めた。この事件は、クビ切り争議と自殺という社会問題として報道された。昭和生命の宣伝広報課に勤めている野中ユキは、木口を生命保険の宣伝に利用しようと考えた。木口にコマーシャル・タレントになってくれと頼んだが、断られた。しかし、ユキは金井を抱きこみ、木口とコミで使うことにし、生活の不安を訴えている木口の妻をクドくことで木口を動かすのに成功した。昭和生命のビルには、木口が拳銃をこめかみに当てている写真がかけられ、通行人の目を見はらせた。ユキはまた、学生時代の友達で週刊誌の記者をしている原田に木口を売りこんだ。原田は木口の自殺は狂言自殺だといい、断った。昭和生命は木口を使った宣伝が成功し、契約高は急増した。木口はいまやスターであった。ユキが彼を激励し、リードした。原田が木口を叩きつぶす機会を狙った。木口の妻と関係を結び、その時盗み取りした写真を木口に見せた。木口は勝手な中傷だとして取り上げなかった。木口はある日、右翼の男に腕を刺された。その報道は、木口にまた同情を集めた。原田はモデルの洋子を使い、木口を連れ出してスキャンダル写真を撮ることに成功した。その写真が週刊誌に掲載された。木口は原田と対決し、逃げる原田を突きとばした。原田は通りかかった車にはねられた。この木口の傷害事件は、社会にも昭和生命にもショックを与えた。重役達は木口をクビにした。彼は再び重役達の前で自殺しようとした。専務は自殺常習犯だろうとうそぶき相手にしなかった。木口は拳銃を撃ち、死んだ。ユキは原田に言った。「あんたの負けね」「死んだ奴は強い、でもな、俺は勝った、勝ち残ったんだ」と、原田は昂然とうそぶいた。

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