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スクラップ集団

  • すくらっぷしゅうだん
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  • 平均評点

    64.6点(34人)

  • 観たひと

    59

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    8

基本情報

ジャンル コメディ
製作国 日本
製作年 1968
公開年月日 1968/11/24
上映時間 106分
製作会社 松竹
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督田坂具隆 
脚色鈴木尚之 
原作野坂昭如 
企画高島幸夫 
本田延三郎 
製作脇田茂 
撮影小杉正雄 
美術重田重盛 
音楽佐藤勝 
録音田中俊夫 
照明本橋昭一 
編集杉原よ志 
スチル堺謙一 

キャスト

出演渥美清 ホース
露口茂 ケース
小沢昭一 ドリーム
三木のり平 ドクター
奈美悦子 春子
笠智衆 山田の老父
瀧花久子 山田の老母
宮本信子 山田の娘
ミヤコ蝶々 
西村晃 椎野
笠置シヅ子 岡村とめ

解説

野坂昭如の原作を、「湖の琴」でコンビを組んだ鈴木尚之が脚色、田坂具隆が監督したコメディ。撮影は「銀の長靴」の小杉正雄。

あらすじ

釜ケ崎に奇妙な四人の男が集まった。元汲取屋のホースは糞尿の匂いを嗅ぐのが趣味で、廃坑に糞尿を捨てたことから警察沙汰となり、釜ヶ崎に逃げてきた。ケースは福祉事務所の元ケースワーカー。保護を受けていた山田夫婦が再起するという日に、夫婦に懇願されて顔に火傷の痕のある娘を抱いたのだが、翌日、一家は心中していた。再起するというのは嘘で、娘に女の喜びを味わせて心中したのだった。呆然としたケースは退職願を書いた。公園の清掃人ドリームはゴミの匂いに夢中になり、職務怠慢でクビになった男。もう一人はドクター。安楽死の研究に懸命になったばっかりに、医学界からボイコットされ、釜ヶ崎に流れてきたのだった。意気投合したこの四人の男は、人間生活につきまとうすべてのスクラップを商売のネタにすることになった。まず屑屋から始めて金を貯め、広大な土地にスクラップセンターを建てるまでになった。そんなある日、サーカス団の象が死んだのを知った四人は、巨象の死体処理をやり、これが宣伝となって商売は大繁盛となった。ドクターはすっかり事業欲にとりつかれ、廃鉱を買って観光事業にも手を出した。その責任者となったホースは、誰の子とも分らない子供を産んだ春子を連れ、九州に向った。数ヵ月後、春子と共に庶民の生活を満喫していたホースは、坑内で起った落盤で命を落した。その頃ゴミ収集場で、異様な匂いに酔っていたドリームも、異常繁殖したネズミに食い殺されてしまったのだ。一方、ケースは、権力者から独裁者に変っていったドクターと対立し、一人で去っていった。あとには、テレビで演説するドクターの「わが社は地球すらスクラップとし、解体処理出来る」という声が、虚しくひびいていた。

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