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怪談雪女郎

  • かいだんゆきじょろう
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  • 平均評点

    68.5点(41人)

  • 観たひと

    60

  • 観たいひと

    1

  • レビューの数

    13

基本情報

ジャンル ホラー
製作国 日本
製作年 1968
公開年月日 1968/4/20
上映時間 79分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督田中徳三 
脚本八尋不二 
企画久保寺生郎 
撮影牧浦地志 
美術内藤昭 
音楽伊福部昭 
録音海原幸夫 
照明黒川俊二 
編集山田弘 
スチル都筑輝孝 

キャスト

出演藤村志保 ゆき
石浜朗 与作
長谷川待子 奥方
内藤武敏 美濃権守
鈴木瑞穂 行慶
須賀不二男 惣寿
北原義郎 成尋
村瀬幸子 そよ
清水将夫 慈雲
北城寿太郎 松川
原泉 巫女
花布辰男 茂朝
沖時男 医師A
藤川準 医師B
堀北幸夫 番卒
越川一 取次の男
斎藤信也 太郎

解説

「掏摸(すり)」の八尋不二がシナリオを執筆し、「眠狂四郎女地獄」の田中徳三が監督した怪談もの。撮影は「座頭市血煙り街道」の牧浦地志。

あらすじ

与作が雪女にあったのはある山小屋だった。国分寺の命で観音菩薩像を彫ることになった老仏師茂朝とともに、良質の木を求めて山林を歩き回っていたのだ。雪女は吹雪を避けて二人が泊った小屋に現われて、茂朝を凍死させた。だが、与作は雪女のことを他言しない、という約束で命を助けられたのだった。与作の脳裡には雪女の美しくも恐ろしい姿が、いつまでも焼きついていた。やがて春が来て、老師の代りに菩薩像を彫ることになった与作は、雨宿りを乞うた美しい娘ゆきと親しくなり、夫婦になった。いつか、与作は雪女のこともあまり想い出さなくなり、幸せな毎日の中で、一心不乱にノミをふるった。だが、与作はどうしても満足な像を刻めなかった。観音像に必要な慈悲の目が刻めないのだった。そんな間に時は過ぎ、ゆきは太郎を生んだ。一方、与作の仕事が捗らないのをみて、京の仏師行慶が競作で像を彫り始めた。だが行慶の像は国分寺を満足させず、国分寺の方では与作の像が出来上るのを待っていた。冬のある日、ゆきに横恋慕した地頭が与作に無理難題を押しつけて、ゆきを妾にしようとした。弱り切ったゆきは、守護職の美濃権守に地頭の横暴を直訴しようとして訪ねた。ちょうど美濃権守の子供が熱病だったのを、ゆきは三日三晩の看護で救った。やつれ切って帰って来たゆきの顔に、与作は雪女の面影を認め、ふとそれを口にした。その一瞬、周囲は吹雪にまかれ、ゆきは雪女に変った。しかし、まとわりつく太郎の姿を見て、ゆきは約束を破った与作を殺せなかった。与作は恐怖の中で、太郎を見つめるゆきの目に一瞬ひらめいた慈悲のこころを読み取った。ゆきは太郎と与作を残して雪野原の中に消えて行った。与作が見事な観音菩薩像を完成させたのは、それから間もなくのことだった。

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