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湖の琴

  • うみのこと
  • The Harp of the Lake/Koto-The Lake of Tears
  • The Harp of the Lake/Koto-The Lake of Tears

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  • 平均評点

    73.7点(35人)

  • 観たひと

    59

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    11

基本情報

ジャンル 文芸
製作国 日本
製作年 1966
公開年月日 1966/11/13
上映時間 130分
製作会社 東映京都
配給 東映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督田坂具隆 
脚色鈴木尚之 
原作水上勉 
企画岡田茂 
小川三喜雄 
三村敬三 
製作大川博 
撮影飯村雅彦 
美術鈴木孝俊 
音楽佐藤勝 
録音野津裕男 
照明和多田弘 
編集宮本信太郎 
スチール中山健司 

キャスト

出演佐久間良子 栂尾さく
中村賀津雄 松宮宇吉
中村鴈治郎 桐屋紋左衛門
山岡久乃 鳥居まつ枝
千秋実 百瀬喜太夫
木暮実千代 鈴子
悠木千帆 巣雲加代
田中邦衛 大原兼吉
岡田千代 増子
宮園純子 てる子
花澤徳衛 源八
鳳玲子 おせん
浜村純 岩田嘉平
矢奈木邦二郎 今井新助
岡安喜三七 福住藤次郎
那須伸太朗 勇三郎
大月正太郎 彦一
村居京之輔 甲崎太助
東龍子 桐屋辰江
風見章子 たつ
林三恵 しげ子
波千鶴 はつ子
高松錦之助 早川新兵衛
島田秀雄 
浪花五郎 医者
高橋漣 町の娘(一)
佐藤綾子 町の娘(二)
美松艶子 お仲
京町かおる 女将
楠三千代 女将

解説

水上勉の原作を「沓掛時次郎 遊侠一匹」の鈴木尚之が脚色し、「冷飯とおさんとちゃん」の田坂具隆が監督した文芸もの。撮影はコンビの飯村雅彦。

あらすじ

若狭の山奥の貧農の家に生まれた栂尾さくは、糸とり女として親許を離れはるばる賤ケ岳の西山集落へやって来た。そこは三味線糸や琴糸の名産地で、そこで生まれる糸は人間の悲しみや喜びの涙で出来たという余呉湖の水で洗われるから、いい音色を出すと言われていた。さくの働く家の主人喜太夫もその妻鈴子も同僚たちも皆親切であった。それに同郷の男衆松宮宇吉がいて、難しい仕事を手にとるように教えてくれた。さくも宇吉の好意に感謝し、またふたりはいつしか慕いあうようになっていた。ふたりの想いが静かに燃えあがろうとしていた矢先、宇吉が兵役のため金沢へ行くことになった。さくは喜太夫夫妻の思いやりもあって、入営の日宇吉を駅まで送った。宇吉が去って間もなく、京都の有名な長唄師匠桐屋紋左衛門が糸とりの見学に来た。紋左衛門は、女衆に混って下働きに出たさくの観音像に似た美しさにうたれ、「夕顔観音」と題して曲に収めた。その上さくを京都に連れて帰りたいと言い出した。さくは彼の突然の申し出に、いつかは西山に戻ってくる宇吉のことを思い躊躇したが、喜太夫夫妻の勧めもあって京都行きを決意した。紋左衛門の三味線の稽古は厳しかったが、不断はとても親切であった。そして宇吉が兵役を解かれて帰って来た。彼は休日を利用してはさくを京都に訪ね、さくも宇吉に逢える日を楽しみにしていた。そのことが紋左衛門には堪えられず、ある夜ついに師弟の間柄を越えてしまった。さくは突然西山の宇吉の前に現われると、何も言わずに泣き出した。その夜さくは宇吉と結ばれると姿を消した。さくは宇吉が贈った琴糸で自殺していた。宇吉はさくの体を清めて背負うと余呉湖へ向った。夕焼けが消え月が湖面に輝いていた。宇吉はさくと一緒に身を投げたのである。

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