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忍びの者 霧隠才蔵

  • しのびのものきりがくれさいぞう
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  • 平均評点

    59.7点(37人)

  • 観たひと

    64

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    6

基本情報

ジャンル 時代劇 / アクション
製作国 日本
製作年 1964
公開年月日 1964/7/11
上映時間 84分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督田中徳三 
脚本高岩肇 
企画伊藤武郎 
財前定生 
撮影武田千吉郎 
美術内藤昭 
音楽伊福部昭 
録音海原幸夫 
照明中岡源権 
編集山田弘 
スチル西地正満 

キャスト

出演市川雷蔵 霧隠才蔵
磯村みどり 
城健三朗 真田幸村
中村鴈治郎 徳川家康
小林勝彦 真田大助
成田純一郎 豊臣秀頼
島田竜三 徳川秀忠
中村豊 乾左平次
須賀不二男 武部与藤次
守田学 下柘植の七郎
水原浩一 本多忠勝
伊達三郎 筧十蔵
南部彰三 土井大炊頭
木村玄 穴山小助
堀北幸夫 鈴鹿の馬市
月宮於登女 淀君
田村和 千姫
杉山昌三九 大野治長
沖時男 彦八
原聖四郎 木村長門
黒木英男 海野六郎

解説

「新忍びの者」の高岩肇がオリジナル・シナリオを執筆「宿無し犬」の田中徳三が監督した忍者もの。撮影もコンビの武田千吉郎。主演は「新忍びの者」の市川雷蔵。

あらすじ

慶長十九年、大阪冬の陣は全て、家康の思惑通りに事が運び、秀頼方は、落日の色が濃くなった。主家の大事に馳せ参じる者も少く、真田幸村のみが、九度山にこもっていた。一方天下の覇権を急ぐ家康は、条件に反して大阪城の内堀をも埋めて秀頼らを苦しめた。霧隠才蔵の報告を聞いた幸村は、家康の行動を探ぐるため、才蔵を駿府に、子息大助を島津に出した。途中、大助は家康方を探ぐっていた彦八に、襲われたが才蔵に助けられた。彦八は家康方に仕官する武部与藤次の一党にねがえったのだった。駿府に入った才蔵は、武部の手の者に追われ、遊女屋の一室に忍び込んだ。そこで、家康の兵に追われ、今では、遊女に身を落している腰元茜に再会した。奇縁に喜んだ二人だったが、武部の追手のために、すぐ別れねばならなかった。幸村は才蔵、筧十蔵、海野六郎、穴山小助、乾左平次らに家康暗殺を命じた。一番手の乾は、湯殿の家康を狙ったが、失敗して殺された。次の海野も濠の水門で果てた。家康は、暗殺者のはいかいするのも知らぬげに、例年通り、華やかな花見の宴を催した。中庭の櫓で狼楽踊りが最高潮に達した時、美しい音色の琴がやみ、真二つに割れたのを合図に、筧と穴山が短銃を発砲した。下役人になりすましていた才蔵も槍を閃めかして家康にいどんだが、家康は、影武者だと偽って逃げた。そして、猿楽師の中に混じっていた茜も捕えられて、石牢に閉じこめられ、筧、穴山、才蔵の三人も、死を選んだ。悲しんだ茜は、才蔵の土饅頭に突伏して、胸を刺そうとしたが、才蔵は半日間の仮死状態に堪えて、茜の前に現われた。喜びすがりつく茜を置いて大阪に向った才蔵は、幸村の住む破れ寺で武部らに、包囲された。家康は幸村を仕止めたという報を聞くと茶臼山に兵を進めた。それは大阪夏の陣の始りであった。だが家康の予想に反して大阪城は、幸村が守りを堅めていた。武部は、才蔵の刀で、真二つに転がったものの、戦況はかわらず、大阪城は落城した。秀頼も幸村も自害したといわれながら、死体はどこからも見つけられず、才蔵の漕ぐ船が、どこともなく去ったのを知る人は少い。

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