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江分利満氏の優雅な生活

  • えぶりまんしのゆうがなせいかつ
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  • 平均評点

    74.8点(155人)

  • 観たひと

    248

  • 観たいひと

    10

  • レビューの数

    42

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1963
公開年月日 1963/11/16
上映時間 102分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督岡本喜八 
脚色井手俊郎 
原作山口瞳 
製作藤本真澄 
金子正且 
アニメーションデザイン柳原良平 
撮影村井博 
美術浜上兵衛 
音楽佐藤勝 
録音矢野口文雄 
整音下永尚 
照明山口偉治 
編集黒岩義民 
製作担当者坂本泰明 
助監督山本迪夫 
スチル田中一清 
光学撮影真野田幸雄 
飯塚定雄 

キャスト

出演小林桂樹 江分利満
新珠三千代 夏子
矢内茂 庄助
東野英治郎 明治
英百合子 みよ
横山道代 矢口純子
中丸忠雄 佐久間正一
ジェリー伊藤 ピート
松村達雄 赤羽常務
南弘子 坂本和子
桜井浩子 泉俊子
八代美紀 柴田ルミ子
二瓶正也 田代
小川安三 小宮
西条康彦 川村
天本英世 柳原
江原達怡 辺根
田村奈己 ミチ子
草川直也 マスター
河美智子 トンちゃん
森今日子 トシコ
北あけみ ヨシ江
柳川慶子 寛子
塩沢とき ナポリの女
砂塚秀夫 香具師
堤康久 川田野医師
長谷川弘 松本上等兵
平田昭彦 江分利の兄
太刀川寛 江分利の弟
芝木優子 江分利の弟の妻
沢村いき雄 会葬者
紅美恵子 看護婦

解説

山口瞳の同名小説より、「わんぱく天使」の井手俊郎が脚色、「戦国野郎」の岡本喜八が監督したサラリーマンもの。撮影は「白と黒」の村井博。

あらすじ

おもしろくない、何をしもおもしろくない。三十六歳の江分利、年のせいだろうか? バーテンに聞いてみよう、「おもしろいかい?」「ええ、まあ……」おもしろくない、無気力である。このおもしろくない日、江分利は酔った勢いで雑誌に原稿を書く約束をしてしまった。でも何を書こう夏子は、私達の恋愛を小説にしたらと言うが、そうだ俺みたいな平凡なサラリーマン、才能のない奴だらしのない奴が、一生懸命生きていると言う事、大変な事じゃないか、それを書こう。「江分利は現在、夏子と庄助と父の四人で社宅に住んでいる。彼は自分の家の庭が、他の社宅のより広い事を発見して、大いに満足している。江分利と夏子は昭和二十四年に結婚した。江分利の給料が八千円、夏子のが四千円、二人共結婚でもしなければ生きて行けなかったのだ。江分利は酒を飲んでは、人にカラむようになった。翌年十月庄助が生れた。生後八カ月の庄助に銀座でマカロニグラタンを食べさせた時、江分利は庄助の親父になった。その後、夏子が発作を起したり、庄助が喘息になったりしたが、それでもどうにか生きて来た一生懸命に。昭和三十四年の大晦日、江分利の母が死んだ。何度かの成金と破産を経て、ぬけがらとなった父に絶望し、自分の葬式の食事の心配までして死んだ母。江分利は泣いた。茶漬けの茶わんに歯をガチガチと当てて怒りと悲しみにどうしようもなくて泣いた。父の借金をどうしよう。夏子を庄助を、江分利のこれからの人生で幸福にしてやることが出来るだろうか。江分利はそれでも何とかやって来た。そしてやって行くだろう。この生活を何にもこわさせやしない。」題は「江分利満氏の優雅な生活」である。彼のこの小説とも随筆ともつかぬものが直木賞を受けた。祝の席上でも江分利は人にカラむのであった。

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