男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

黒の報告書

  • くろのほうこくしょ
  • ----
  • ----

amazon


  • 平均評点

    67.9点(50人)

  • 観たひと

    86

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    17

基本情報

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 日本
製作年 1963
公開年月日 1963/1/13
上映時間 92分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督増村保造 
構成増村保造 
脚色石松愛弘 
原作佐賀潜 
企画塚口一雄 
藤井浩明 
撮影中川芳久 
美術間野重雄 
音楽池野成 
録音渡辺利一 
照明渡辺長治 
スチル大葉博一 

キャスト

出演宇津井健 城戸明
叶順子 片岡綾子
神山繁 人見十郎
高松英郎 草間検事
近藤美恵子 柿本みゆき
小沢栄太郎 山室竜平
見明凡太朗 鳴海検事
弓恵子 中里常子
殿山泰司 津田進作
仲村隆 息子富美夫
伊東光一 大庭検事正
高村栄一 深町源造
潮万太郎 中野亘
緋桜陽子 峯島たつ
須藤恒子 望月ハナ
上田吉二郎 柿本源太郎
中条静夫 須藤警部補
山中雄司 瀬川刑事
大山健二 江崎裁判長
武江義雄 雨宮事務官
渡辺鉄弥 寺山雄吉

解説

江戸川乱歩賞を獲得した佐賀潜原作「華やかな死体」より「御身」の石松愛弘が脚色、「女の一生(1962)」の増村保造が監督したスリラーもの。撮影はコンビの中川芳久。

あらすじ

或る夜、富士山食品の社長柿本高信は自宅の応接間で殺害された。家族は後妻みゆきと、舞台演出家の富美夫という息子だけだった。現場に立合った千葉地検の若い検事城戸は、次席検事の鳴海から、必ず有罪の判決を取るよう命じられ、成功すれば東京への栄転をほのめかされた。まず、社長秘書の片岡綾子が調べられた。綾子は社長の愛人であり、犯人は人見十郎で後妻のみゆきと共謀した上の殺害だという。次に調べた中野経理部長の証言から城戸は、柿本社長が二、三千万円の浮貸しをやっていたことを知った。有力な容疑者である深町商事の営業部長人見十郎は、津田部長の探りから、兇器である青銅の壷についていた指紋と一致したことが判明され、直ちに拘引された。人見は富士山食品を馘にされた男で、みゆきとは待合でしばしば逢引きしていたとの情報もあった。人見は事件当夜のアリバイを主張したが、それもすぐ嘘とバレてしまった。しかし、人見は頑強に犯行を否定していた。やがて人見には山室という老巧の弁護士がついた。山室は、深町商事が浮貸しをかくすためにやとったのだ。山室はみゆきと人見が逢引きした料亭に出かけ、融資を種に何事かを囁いた。綾子には一千万円の通帳をみせ、そして柿本社長の弟には借金の五百万円の肩代りを種に……。公判の日がやって来た。証人のほとんどが、調査と違った証言をはじめた。頼りの証人綾子までが反対の証言をした。人見は無罪になった。城戸は青森地検に左遷と決まった。城戸はその最後の日まで、津田と目撃者の線を洗った。その最後の日、ついに二人は人見が血だらけの姿で、柿本家の庭から逃げだしたという証人を見つけだした。そこへ綾子も飛びこんで来た。偽証罪であげてくれというのであった。だが、事件はすでに城戸の手を離れていた。先輩の草間検事が山室、人見を絶対に追いつめると約束した。城戸は津田の見送りをうけて淋しく発っていくのだった。

関連するキネマ旬報の記事

1963年2月下旬号

日本映画批評:黒の報告書

日本映画紹介:黒の報告書

1963年1月上旬新年特別号

2大シナリオ特集:黒の報告書