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のこされた子とのこした母と

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基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962/5/27
上映時間 69分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督西山正輝 
脚本浅井昭三郎 
企画高森富夫 
撮影竹村康和 
美術神田孝一郎 
音楽高橋半 
録音奥村雅弘 
照明古谷賢次 
編集山田弘 
スチル浅田延之助 

キャスト

出演左幸子 山口ちか子
額村多美子 長女佐喜子
三田村元 久保耕一
真城千都世 岩手幸子
若杉曜子 塩見さと
橘公子 淡路の旅館の女将
伊達三郎 夫直吉
福井隆次 ジャンパー服の男
加賀美健一 相沢
沖時男 ラーメン屋の親爺
大杉潤 紙屑屋の親爺
愛原光一 鉱山事務所事務員
三星富美子 日傭女
難波太郎 長男英夫
高宮克巳 次男進
山岸桂三 三男三郎
曽我治 四男滋
加納美栄子 次女美代子

解説

「雨の九段坂」の浅井昭三郎のオリジナル・シナリオを「黒い三度笠」の西山正輝が監督した社会ドラマ。撮影は「すっとび仁義」の竹村康和。

あらすじ

筑豊炭鉱地帯のある町。炭住街と呼ばれる棟割り長屋の住人は、誰も彼も暗い疲れた表情をしていた。炭鉱の不景気から人々の生活はすさみ放題で、ある者は賭け事に、ある者は遊楽の巷へと流れて行った。山口ちか子の家も、夫直吉が働いていた鉱山がつぶれ、六人の子供をかかえて日傭いと失業保険とでやっと生命を支えていた。律気に働いて来た直吉は仕事を失った反動で飲めぬ焼酎で日を過した。失業保険も酒に使ってしまう夫と六人の子供。ちか子の日傭だけではとても食べられなくなった。そんな折、一月以内に炭住から立退くようにとの通知が来た。ちか子の耳には子供を捨てて逃げ出す親の話などが入りこんだ。彼女はどうにもならぬままに一生懸命働いた。昼は日傭、夜は屋台そばの手伝。子供達も皆仲良く、明るさを失わなかった。だが不景気風はつのるばかりで、ついに追い立ての日もやって来た。途方にくれたちか子は、子供達と死ぬことを考えたが、子供には未来があると思いなおすのだった。子供の生命を守るためには子供達を捨てる以外になかった。子供達は泣き叫びながら居なくなった母を必死にさがし歩いた。やがて児童院に引きとられた兄妹はいつか母が迎えにくるのを夢みて生活していた。そんなある日、淡路島で女中働きをしている母から電話があった。長女の佐喜子は弟妹たちに囲まれて受話器を握った。母は佐喜子と下の三郎と滋を引きとると言って来た。母としてはそれが精一杯だったのだが、佐喜子は母への不信をぬぐい去れなかった。六人のうち三人だけが発つ日、発車間際に佐喜子は自分の代りに英男を車中に押し込んだ。六人兄妹のうち三人しか乗れない汽車、佐喜子にはどうしても理解出来ない怒りがこみ上げて来るのだった。

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1962年4月下旬号

日本映画紹介:のこされた子とのこした母と